前回の自己棚卸の話にも通じることなのですが、ポジショニングについてもお手伝いしてもらっています。
わたしはポジションと聞いて思い浮かぶのは野球で、小学校の頃は野球少年だったりします。
当時はレフトを守っていて、小学校3年から6年まで一貫して外野だったのですが、ある試合の日にファーストのレギュラーが熱で休んだ時がありました。
その時になぜかわたしがファーストに指名されて守ったのですが、まぁ散々です。
外野と内野って球に対する初動が全然違っていて、内野だと外野の感覚は全く役に立たないんです。
外野はバッターが球を打ってから捕球するまでちょっと時間の余裕がありますが、内野はバッターが球を打ってから一瞬で判断しないといけません。
一瞬の判断で正確に動かなきゃいけないっていうのは、日々積み重ねた日常のトレーニングが必要なんですよね。
急造のファーストをやっていて致命的だったのは、ピッチャーの牽制球が速すぎて取れなかったことかもしれないです(笑)。
「あっ、牽制球が来た」と思った次の瞬間には球ははるか後ろをすごいスピードで転がってる、ライトはダッシュして球を追いかけている、周りはなんやかやと騒いでいる。
もう情けなくて帰りたくなりましたorz
もちろん試合も負けてしまったので、最後は針のむしろだったことを覚えています。
試合後のミーティングのピリピリ感と言ったらもう(笑)。
というわけで、人はそれぞれの強みに合わせたポジショニングを考えないと、全員の足を引っ張ってしまったり、会話をしていても全く伝わらなかったりと痛い目を見たりすることもあります。
それくらい、自分のポジショニングを考えることってとても大事ですね。
「差別化」とか「強み」を活かしていくようなステップですが、少し視点が異なることが面白いところです。
単に「差別化」をしていくと差別化が目的になって、最終的にはニッチ過ぎてニーズがないところに迷い込んでしまうこともあるそうです。
面白いですよね、周囲との差別化を図り過ぎて誰もお客様がいないところに進んでしまうことがあります。
この現象を親しみを込めて差別化バカと呼んでいる人もいました。
自分の「強み」も最大限に活かしたいと思って、弁慶の武器よろしくできるだけ多くの武器で武装したいと思うかもしれません。
ここも気をつけないと、尖り過ぎて全く伝わらないということが起こります。
わんさかと専門用語を並べて「俺すげー」と伝えようとしても、お客様からすると聞こえただけ状態となりますよね。
伝わる・伝わらないも大事ですが、それよりも気を付けておきたいのは刺さるか・刺さらないか。
これらを定めるために、自分のポジショニングを明確にしておくとやりやすいです。
そして、顧客に求められるポジショニングを探り当てるために、自己棚卸が必要となってきます。
自己棚卸は自分だけでは不十分な場合がほとんどです。
少し周りの方々の力を借りると、自分に見えなかった角度で教えてくれます♪