6月から小学校が再開し、娘も久しぶりの通学です。
まだ限定的なので毎日ではないですが、これで少し集中できる環境になる気がします。
娘はYouTubeのゲーム実況とか見てるのですが、楽しくなって見せに来るんですよね。
それがかなり面白くて。。。思わず見ちゃうんです。
来週からはそんな罠から解放されるはずなので、ちょっとわくわく。
さて、今回はTOCの基本的な考え方をお話しようと思います。
TOCは「制約条件の理論」なので、制約という概念がとても重要になります。
多くの場合、制約は「ボトルネック」という形で現れます。
ボトルネックはビールの瓶のような、一番能力の小さな場所がビールの出力を決めていました。
企業でも全く同じなんです。
この独特な考え方は、物理学者だったゴールドラット博士らしい切り口ですよね。
物理的な流れを経営に適用して、仕事もすっきり流れている個所と、ごちゃごちゃ滞っている個所があるよね、っていう見かたです。
この図はある企業が受注からお客様の手に渡るまで、どんな流れで仕事をするかを示しています。
この企業は大きく分けて6つの工程があり、それぞれ生産能力が違うというイメージです。
さて、この企業はどんな状態になることが予想されるでしょうか。
一番左の工程は営業だと仮定すると、営業の能力は15と一番高い数値です。
ということは、高い営業力を活かして、どんどんと受注を取ってきてくれるでしょう。
営業が15の仕事を取ってきたらどうなるか。
次の工程は10の能力しかありません。
となると、15の仕事は業務時間内ではできません。
仕方がないので担当者は責任感を感じて、残業をしてでも15の仕事をこなすまで頑張るかもしれません。
もしかしたら仕事が山積みになってしまい、遅れていることに気付かずに、問題が起こってから発覚するかもしれません。
そんなことになったら、びっくりですよね。
でも、そういうことって企業内では、まぁまぁあるあるですよね。
あってはいけないのですが、表に出ていない問題として残っていたりします。
4つ目の赤い工程に至ると、能力が7しかありません。
営業の受注に対して、こなせる能力が半分なんです。
さて、この状態だと各工程の雰囲気はどうなってしまうか。
企業ごとに生じる問題は異なりますが、おそらくはポジティブな現象にはならないことが多いです。
・業務がうまく流れない!
・納期に間に合わない!
・残業ばかりでブラックだ!
・うちの会社にいい人材がいない!
そんなように見えてしまうかもしれないですよね。
場合によっては人に責任転嫁されて、責められる人が出てきてしまうかもしれません。
この現象は4つ目の赤い工程が「ボトルネック」になっているだけで、人に責任は1ミリもないはずです。
「ボトルネック」はただの現象で、起こるべくして起こっています。
例えていうなら、科学的な自然現象に近いものです。
台風や雨が発生して問題が起きたとしても、人のせいにしていては何も解決しないですよね。
そんなことを全社員に理解をしてもらい、この現象に対してどんな対策を取るか。
全員の力で知恵を出し合い、「和」の気持ちで成果の出る対策を目指すのがTOCです。