昨日は東京湾へ船釣りに行ってきました。
東京湾でも何気に釣れるんです。
場所的には新木場駅の南、東京ゲートブリッジ辺りに船を泊めて、のんびりと釣りタイム。
娘と2人でスズキとクロダイを1匹ずつ釣り上げて、楽しい時間を過ごせました。
そんな前回は思考プロセスの途中まででしたね。
2人の思惑がぶつかり合って、さてどうしたものかというところです。
そんな時は「クラウド」を使って、状況を整理しましょうという感じです。
現時点での状況は以下のように表せられます。

5つのシンプルなボックスで表現をします。
一番右のDとD’が今回起こっている対立。
その理由の「なぜならば」がBとCに記載されているという形です。
では、その根底にはどんな目的があるでしょうか。
それぞれの目指す姿を考えてみると、どうやらお互いに共通の目的がありそうでした。
それは「楽しい時間を過ごすため」です。
そうすると、Aにはこんな言葉が入ります。

表面上は対立をしているように見えて、実はお互いに同じことを目指していたのです。
これがわかるだけで、話し合いの余地もできますし、お互いの話を聞こうという姿勢も出てきます。
ただし、論理的にこのクラウドが正しい場合にのみ、効果は発揮されます。
それを検証しなければなりません。
それはAから逆にたどっていくことです。
楽しい時間を過ごすためには、よく寝る必要はありますか?
楽しい時間を過ごすためには、体調を整える必要はありますか?
よく寝るためには、風量を強める必要はありますか?
体調を崩さないためには、冷房の風量を弱める必要はありますか?
さて、ここまでさかのぼると「さて」と考えるところもあるかもしれません。
ひょっとしたら別の手段があるかもしれない、とこの段階で気付く場合もあります。
今回はそのパターンで、「よく寝るためなら冷房の温度を下げてもいいんじゃない?」ってことになりました。
温度を下げれば、風量も微風で構わないはずです。
ということで、今はお互いの目的を達成できる寝室環境になりました。
実際の業務の中では今回みたいにスムーズにいかない場合もありますが、各ボックスに入る言葉の状況や理由などを明確に洗い出して、みんなで解決に向けて話し合いを行います。
いつもは自分の業務を中心に考えてしまうことも多いでしょうけれども、他の意見を聞きながら共通のツールで話し合いを行うと、相互理解にも繋がります。
すべての対立は解消できる。
ゴールドラット博士の思想を活かすためにも、お互いの想いを話し合ってみましょう。