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無理に仕事を作らない

無理に仕事を作らない

秋田から東京に戻ってきたら、やっぱり暑いですね。

人の動きもかなり厚くなってきた雰囲気を感じます。

緊急事態宣言が解除され、県外移動も推奨になってから、色々と活発に動き始めた人たちがでてきましたね。

わたしの予定も少しずつ埋まり始め、5月までの静けさが何だったんだろうと振り返っています。

ひと昔前だったら、予定が埋まっていることが正しくて、満足感を得ていたと思います。

予定が埋まっていることはすなわち、仕事ができているという解釈ですね。

逆にいうと、埋まっていないスケジュールがあると、不安を感じてしまうということ。

空いているスケジュールを埋めようと、無駄に動き始めていたかもしれません。

こんなことを言うのもなんですが、4月5月の「仕事」のスケジュールは驚きの白さでした。

それでも焦らずに青チップを積むという意思決定ができたのは、TOCを学んだおかげだと思っています。

TOCは制約条件の理論です。

流れている事象にはボトルネックという制約があり、最終的な出力はボトルネックの成果によって決められます。

企業活動という流れなら、マーケティングから始まって顧客へ価値を提供し、お金を頂くまでが流れの企業が多いでしょう。

コンサルタントも全く同じです。

今回のコロナの影響で、流れのスピードが一時的にとても悪くなってしまいました。

TOC的にいうと第一工程が0という投入制限が行われていましたし、MG的にいうとリスクカードで仕入不可10回という感じでしょうか。

そうなった時に何を考えるか。

まずは生き残ることができるかどうか。

投入制限が終わった時、顧客に必要とされているかどうか。

この2点です。

コロナ環境向けのサービスを提供するべきという声もありましたが、その道は取りませんでした。

この環境は長くは続かないと予想していましたし、素人が安易に手を出しても火傷をする案件です。

なので、コロナで困った方々にはアドバイスを求められた時だけ、アドバイスをするに留めていました。

この2ヶ月の時間の使い方をどうするかで、コロナ後の動向が決まるはず。

そんな方向性を決めたので、コロナ環境向け商品を作ってまでスケジュールを埋めません。

粗利益率100%の業態は、自分の時間こそがボトルネックになり得ると教えてくれたのがTOCでした。

だから、仕事がなくても焦らずにやるべきことへと意識が向けられたのでしょう。

生き残れることがわかったのなら、まずはやらないことを決めて時間を作る。

目先の売上に時間を使うよりも青チップと赤チップに時間を使う。

この短期間で研究開発失敗も引きましたが、多少は青チップを積めた感覚があります。

そんなわけで、これから少しずつ動き始めていきたいと思います。

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