7月7日は七夕。
笹の木に願い事を書いた短冊を飾る、素敵な風習が残っているのが何かいいですね。
わたしは子供の頃から願望が強くなくて、短冊に何を書けばいいのか困っていたような記憶があります。
織姫と彦星の話も、そんな1年に1回しか会えなくて、結局結ばれないのに何をこだわっているんだろうとか思っていたような気がしますが、口には出していません。
子供ながらに空気を読んでいたようです。
この歳になったらもういいですよね。
そんな感じの七夕祭りですが、毎年の定番行事として定着しています。
これはこれで日本らしい季節を感じるイベントなのですが、やっぱりスパイスがあると楽しさも増します。
例えば青森ねぶた祭りは、実は原型が七夕祭りです。
七夕祭りの灯篭流しに、日本伝統の精霊送りなどの習わしが混ざったものと言われています。
ねぶた祭りは知らない人がいないくらい、日本の伝統として広まっていますよね。
これって、1つのことを極めたスペシャリストが七夕祭りだとすると、その近隣スキルを身につけたのがねぶた祭りと捉えることができます。
七夕祭りはMGの会社盤で例えると、ワーカーを極めた工場のスペシャリストI型人間ですね。
七夕祭りだけではI型ですが、そこに精霊送りなどのスキルが加わるとイメージが変わります。
七夕祭りはすでにスペシャリストなので、深く太い芯を形作っています。
それに付属するスキルが加わると、Iの上部を覆ってT型へと変化します。
これがどういう効果を生むかというと、会社にとってなくてはならない存在に変貌します。
ワーカーさんがI型人間だった場合、工場の中に関してはすべてを任せられます。
でも、仕入れに関してはよく知らないし、お客様に関してもあまり関心がありません。
工場の中の最適化はできるかもしれませんが、工場以外の仕事を見ていない分、会社全体を考慮した全体最適化は難しいですよね。
典型的な部分最適化を主にした、自部署である工場中心の意思決定を行ってしまう可能性があります。
そこで前工程の仕入れについてや、後工程のお客様について学んだワーカーさんがいるとします。
そのワーカーさんはI型人間からT型人間へと変貌します。
工場だけではなく、会社の流れを見ながら仕事を行える視野を持つようになりました。
そうなると、いかにしてお客様を喜ばせ、会社に利益を残すのかを考えながら工場を運営するようになります。
I型人間だった頃とは意思決定の質が大きく変わるのが、容易に想像できますね。
専門性が高い業態の場合、I型人間であるスペシャリストは必ず必要な存在です。
スペシャリストに加えて、大勢を見るT型人間も必要な人材。
それぞれの役割を担える人材を育成し、全体最適を行えるような組織作りと評価基準を作る。
これからの人材戦略には必要な要因となります。
ちなみにT型人間の後は、それなりに他部署を理解したV型人間。
そしてトータル的に全部署を把握したπ型人間まで進化します。
人間の成長に終わりはありません。
この人はここまで、と決めてしまうのはすごくもったいない。
MGの「美しさ」の追求は、そんな人間の成長の可能性を探っています。
青森ねぶた祭りも、まだまだ進化する可能性もありますよね。