今日はしばらくぶりの富戸へ。
すっかりご無沙汰してしまっているので、どれだけ勘を取り戻せるかなぁというところでしょうか。
知識自体は綺麗さっぱり置いてきたので、一日かけて一歩目からの学びの時間にするつもりです。
どんな一日になるか、楽しみですね。
そんな今日は前回書こうと思っていた、固定費Fについて書いていく予定です。
予定なのですが、前回は本題に入る前に終わるという結末だったので、今回もどうなることやら。
さて、MGを学んでいる人にとってはおなじみの、経営の5要素の1つ固定費F。
Fixed costの略なので、Fと表記されます。
経費には色んな種類がありますが、MGでは簡単にVとFに分けていました。
その中でFは売上が0でもかかってしまう経費と言われています。
コロナ禍の飲食店が厳しいのは、お客様が来店しなくても人件費や家賃という経費は必ずかかってしまうからです。
「固定費が重くのしかかる」などで表現されるかもしれませんね。
たとえ売上がゼロでもお金は出ていく、そんな性質なのが固定費Fです。
じゃあ、できるだけ固定費Fは低い方がいいかというと、そういうわけでもないのも特徴です。
確かに固定費Fは低い方が利益は出しやすいです。
ポイントになるのは固定費Fの使い方だと言っていいでしょう。
固定費Fに含まれるのは人件費を始めとして、家賃や通信費、旅費交通費に消耗品費などなど。
会社を運営するのに必ず必要な経費群ですよね。
一般的には、これらの経費は守りの経費と言われています。
会社を維持するためであったり、現在の顧客を守るために使われていることが多いからですね。
今の顧客を守ることができなければ、明日の利益を確保できなくなってしまいます。
とても大切な費用ですよね。
守りがあれば、もちろん攻めの経費もあります。
固定費Fの中では、広告宣伝費や研究開発費など、新たな顧客を獲得するために使われる経費です。
広告宣伝費は自社の商品やサービスを知らないけれども、求めている人に対してアプローチを行う手段です。
最近はSNSが発達してきているので、あまり費用をかけずに販促活動を行うことが可能になってきましたね。
そして、会社が提供する商品やサービスは、未来永劫に売れ続けるわけではありません。
ごくごく一部の商品を除いて、必ず売れなくなる時がやってきます。
メインの商品が売れなくなった時に代わりの商品やサービスがなければ、会社を維持することができません。
その日が来る前に、新たな商品やサービスを生み出したり、顧客が求める付加価値を高めるための経費が研究開発費です。
他にも色んな攻めの経費がありますが、攻めの経費は十分にかけないと会社の未来は徐々に閉じていってしまうかもしれません。
また、守りの経費だからと言って、削減に舵を切り過ぎるのも会社を維持できなくなる恐れがあります。
固定費Fは低い方が利益が出しやすいのは確かですが、十分にかけないと根っこが弱くなります。
固定費のバランス感覚も、とても大切な要素です。