昨日のホテルはまさかのWifi非対応で難儀した夜でした。
やっぱりたまにはこういうことがあるんですよね。
手持ちのスマホはテザリングができるはずなのですが、ある時を境に繋がらなくなってしまっています。
そろそろ買い替えモードかもしれませんね。
そんな昨日のブログでは固定費Fにも内訳があることをお伝えしました。
F1からF5までに分けていましたが、これは用途によって見せ方を変える必要があるためです。
会社を運営するにあたっては、どうしても経費はかかってしまいます。
創業当時はFもとてもシンプルで、使った経費のだいたいを把握していた経営者でも、事業が大きくなるにつれて把握できなくなってきます。
利益が出ているうちはそれでもいいのかもしれませんが、経営者はどんな意図でお金を使ったのかを知っておくのがベターです。
さらには、使ったお金が利益に対してどれだけ貢献をしているのか、または会社の運営にどんな貢献をしているのかを検証したいところです。

先の会社では販売している商品ごとに、セクションで分けられているような会社だと想定しましょう。
それぞれのセクションのFを算出してみたら、以下のような形でした。
A商品 PQ560万円 Q8,000個 MQ160万円 F250万円 ▲G90万円
B商品 PQ400万円 Q4,000個 MQ200万円 F200万円 G0万円
C商品 PQ240万円 Q3,000個 MQ90万円 F50万円 G40万円
A商品は受注を増やすための販促費と、受注をこなすための人件費とが想定以上にかさんで、セクション単体だと赤字になっていることがわかりました。
B商品は安定した売上を確保していますが、利益を出すまでには至っていません。
注目はC商品ですが、売上も販売数量も額は大きくありませんでした。
ところが、どの商品よりも利益Gを出していたことがわかったのです。
しかし、社内では売上PQや販売数量Qが伸び悩んでいたこともあり、C商品を廃版にしようかという議題もあがっていたこともあったそうです。
まさに一番の稼ぎ頭であるお宝を捨ててしまう可能性もあったんです。

よく目立つデータの代表でもあるPQやQデータに頼っていては、このような事実にはたどり着けません。
データ分析は目的を明確にし、知りたいことにフォーカスをすることが重要です。
会社という組織では、もちろんGを生み出すことは必須条件でしょう。
何を達成するために分析を行うかのゴール設定は、最初に話し合っておくべきとても大事な一歩目なんです。
ただし、このようなデータ分析の仕方は、きっちりとセクションに分けられている場合にのみ、効果的です。
有名どころでいうとアメーバ経営のような、グループ単位できっちりとした会計基準を設けられている場合はとても有効です。
他には少し大きな部署単位や店舗単位など、経費の範囲がわかりやすい組織には特に有効でしょう。
自社でどのような数値管理をすれば成果が出るか。
そんなことに想いを馳せてみるのも、たまにはいいものです。