前回までは3Cの市場分析と競合分析について簡単にお伝えしました。
残るは自社分析ですね。
自社についても、実はよくわかっていない場合もあったりします。
どんなことが起こっているかというと、何気なく商品を販売して、何気なく価格を決めていたりするんです。
その理由の多くは「前から決まっていることだから」などが多いんですよね。
決めた時から長い時が流れていても、ずーっと同じことを繰り返していたりします。
そして、いつしか決めたメンバーはいなくなり、新しいメンバーは決められた経緯も理由もわからないままに続けている。
そんなことが行われている会社が結構あったりしります。
長年顧客から愛されていて、安定して売れている商品があったとしましょう。
では、その商品はなぜ売れているのか、知っていますか?
顧客がなぜ自社を選んでくれているのか、聞いたことはありますか?
それらを知らずに商品を販売することは、実はとても怖い事でもあります。
なぜか売れている。
なぜか買ってくれている。
そういう商品は、砂上の楼閣のようにいつ崩壊してもおかしくない状態でしょう。
売上というものはある意味、意図的に作り上げられていなければただの虚像です。
自社分析とは、自分の会社の強みと弱みをしっかりと把握することです。
ストレングスファインダーでは個人の強みと弱みを把握しますが、会社も強みと弱みを把握すると方針が変わってきます。
顧客に支持されているということは、自社の強みが他社よりも優れている面があるということです。
個人と同じように、会社でも価値提供できる強みに力を入れるべきであり、弱みは成果を阻害しない限りはそっとしておくことが大切になります。
自社の強みを活かせる商品に力を入れる、もしくは強みを活かして新たに商品を開発することが、顧客へ価値を提供する上で支持されやすいということですよね。
支持されるということは、直球で言えばわんさか売れるということ。
「楽して儲ける」ためにも、実は自社分析はとても大切な立ち位置になってきます。
ただ、自社の都合だけではいけません、片手落ちもいいところです。
そのための3C分析であり、顧客・ライバル・自社の観点が必要です。
一度じっくりと俯瞰的に市場全体を見つめ直して、自社の立ち位置を確認し、改めて方向性を定める。
そんな時間がとても大切です。