MGのインストラクターをする時は、受講生の先の会社を見る。
シニアコースと言われるMGの思想を学ぶ場で、必ず言われる言葉だったりします。
研修の満足度はもちろんのこと、受講生が会社に持ち帰って成果を出せるように伝える。
MGを伝える立場になる者として、研修講師の経験がないこともありますので、とてもありがたい教えだと感じていました。
当時は言葉の理解はすれど、まだ実感のないことであり、手段も通常のカリキュラム以外には思いついてはいません。
それでも回数を重ねていくにつれて、表面上はなんとなくMG研修っぽく進められるようにはなっていたと思います。
安定して研修を進められるようになってくると、何がうずいてくるかというと【最上志向】がひょっこりと顔を出します。
【最上志向】の特徴は、良いと思ったものをより良く磨いていきたい資質。
良いと思ったものなので基礎の点数は高いのですが、それをさらに磨いていくので80点のものを90点、90点のものを100点にしていきたいのです。
ひょっこりと顔を出してしまうと、現状維持は少しずつストレスになっていく傾向があります。
良く言えば改善を繰り返したいという欲求、悪く言ってしまうと何かしなきゃという焦りや衝動かもしれません。
こればかりはしょうがないんですよね。
自然と出てきてしまう資質ですから、上手に付き合うことがオススメです。
そんなことを感じ始めた時に、何が提供できるか、言い換えると新たな付加価値をつけるにはどうすればいいかを考えていました。
多種多様な業態や役職が集まる研修。
年齢も違えば職場での役割も違う、モチベーションも違えば数字の強い弱いも違う。
インストラクターは受講生の先の会社を見る。
この言葉がヒントになった記憶があります。
その場に居る受講生を見ていては共通点を探すのは大変ですが、会社で見れば共通点が見えてきます。
それが経営計画書であり、長期事業構想書でした。
これらはMG研修では取り扱っていませんが、会社の経営を行う上で必要かつ強力な道具となります。
双方の親和性はとても高く、相互に理解するのに役立つんじゃないかなと考え始めたのもこんな時期です。
わたしもそうでしたが、役職や部門ごとに何かと分けて考えてしまいがちなのを感じていました。
会社が一つになる。
そんな伝え方を模索していたんでしょう。
では、長くなってきたのでまた次回に。