初回の取引は戦略に合わせて行う。
今年はリズム的に谷なのか、業者に見積もりを取る場面が妙に多いです。
今まであまり手をかけてこなかったので、いつかはやらないといけないんですけれどもね。
ここでしっかりと手をかけておけば、手放す時でも価値が出ると思って手を尽くすつもりです。
今までそういう業者とあまりお付き合いがなかったので、管理会社やネットから業者にお見積りをもらうのですが、これがまぁ高い。
明らかに相場よりも高い見積もりが、根拠もなしにメールでポンと送られてくることが非常に多いと感じます。
ご時世なのか業界の常識なのか、そもそも顔も見て商談をしていないからなのか。
初回の取引で高いと感じた場合、一般的にはどういう行動を起こしやすいか。
よっぽどのことがなければ、他の業者へ流れてしまいます。
一度流れたら最後、ほぼ100%戻ってきてはくれません。
それはそうですよね、他にたくさんの業者がいるわけですから、マイナスの状態をプラスにする労力を顧客側がわざわざ使うわけがありません。
相手からやってきた新規取引のチャンスを、適当な対応で流してしまっていては未来のMQは到底稼げません。
稼げないどころか、広告をしていた場合はその費用が無駄になるということを意味します。
とはいうものの、これっておそらくは有料ガチャみたいなものなんだと思います。
わたしみたいな相場を調べる顧客はハズレのノーマルカードで、すぐに捨てられる存在。
世の中には相場を調べもしないで、盲目的に発注を行ってしまう顧客も一定数存在します。
そんなSSレアな顧客を引き当てるまで、ネット広告をしているのかもしれません。
SSレアの顧客に当たれば、相場よりも明らかに高い見積もりで楽に一儲けをすることができるんですよね。
あまり収益を気にしない地主であったり、受け継いだけれども事業自体には興味がなかったりする人がターゲットなのでしょう。
高単価を狙う戦略と受け取れますが、個人的には好きになれません。
ビジネス上だけの話で言えば、顧客の経営努力の欠如であったり、勉強不足が招く固定費の増加です。
それで利益が落ちたとしても、何の関心も抱かない経営者がいるのも事実です。
そうだとしても、わたし自身は1顧客と良好に長い関係を築いていきたいので、お互いの利益に貢献するべきかなと感じています。
これは【親密性】と【目標志向】が関わってくるのでしょうけれども、それはまた次の機会に。
一時的に高単価を得られたとしても、長い関係を得られなければそれっきり。
そして、また新たな顧客を開拓しなければならなくなります。
終わりのない新規開拓の繰り返しで、疲弊してきた会社も見たことがあります。
まるで焼き畑農業のようですよね。
それよりも1つの場所にじっくり腰を据えて、土壌と向き合いながらお互いに良くしていく。
末永い安定した経営を行う為には、顧客にも末永い経営を行える土壌を整備することです。
最初の取引はとても重要です。
自社が提供する価値はどういうものなのか、生涯の顧客となってもらえるようにしっかりと説明することも大切です。