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結局何も困らない

結局何も困らない

困ると思っていたら、全然困らなかった。

ヒトはリスク、というよりかは損をする事に対して、損を避けようと反応してしまうことがわかっています。

何かを手放す事に対して抵抗を感じたり。

お金を使う(お金を失う)時に、支払ったお金以上の対価を求めようとしたり。

これは心理学の分野で色々と研究されているので、ここでは割愛するとして。

気になる人はわたしよりも詳しいグーグル先生に聞いてみるといいですね。

人は損をする事に対して、損をしたくないと感じる生き物です。

その事がどうのこうのではなく、そう感じるという事を知っておいたほうが判断を誤りません。

例えばコロナで政府から支給された給付金の10万円。

もらったら嬉しいと思いますが、10万円をもらったところで多くの人は生活自体が変わるわけではないでしょう。

10万円の使い道アンケートでは、58%が生活用品の購入、27%が貯金に回すと答えています。

基本の生活様式はこれまでと同じ収入の中でやりくりできますが、もらったら嬉しい感じですね。

では、一旦支給された給付金の10万円を、特別な用途で使わないなら返金してと言われたらどうでしょう。

心なしか損をした感覚に陥るのではないでしょうか。

それが人間の感覚だったりします。

これは人間の本能なので、良いとか悪いとかの話ではなく、ただの現象です。

何かを手放す時って、そんな風に感じるんだなって知っておくと見え方が変わったりするのが面白いんです。

ある企業では成績は抜群ですが、社長と方針が合わなくて衝突をする社員がいました。

結局、その社員は「やってられない!」と言って辞めてしまいますが、他の社員は大変だと大騒ぎ。

エースがいなくなって確実に売上が下がると戦々恐々でしたが、ふたを開けてみたら一時的に売上は下がりましたが、半年も経つと元通り。

結果的には全く影響がありませんでした。

ある企業では経理業務は長年経理部長をしていた人にしか務まらない、と思っていました。

そんな状態が長く続いていましたが、思い切って新卒の社員にやらせようと方針を変更しました。

何が起こったかというと、数ヶ月も経つと普通に経理業務を行えてしまうんです。

実は経理の7割から8割は定型仕訳なので、新人でもなんとかなってしまうもの。

仕事でもお金でも、何かを失う際は困ったり無理だと思う時があります。

でも、実際にやってみたらそうでもなかったということも多いです。

すごい困ると思っていたら、全然困らなかった。

そんな感覚を知ることが、とても大切です。

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