MGをやっているだけ、ということが起こり得ます。
MGをやって成果が出ないのは誰の責任?
インストラクターコースのテストで出題される設問です。
これからMGのインストラクターを目指す人は、是非とも記憶から抹消してくださいね。
まっさらな状態で、MGの思想に触れてもらいたいと思っていたりします。
これから書くのはわたしのほろ苦い過去になりそうな予感がします。
でも、こんなことを考えながらインストラクターをしていたんだなって、今も思い返して苦笑いしています。

わたしが企業向けにMGのインストラクターを行っていたのは完全な製造業の会社で、長年安定した経営を行ってきた業種です。
ただ近年は代替品が出始め、単価も下がりつつあるので、少しずつ会社の業績を圧迫してきた印象です。
そんな中で営業・製造の社員達に数字の感覚を磨いてもらい、全員で利益をあげられる体制に持っていきたいと社長は考えていました。
その為の手段としてMGとTOCを採用してもらい、社員と一緒に経営計画を立てることを何年か続けてきました。
何年か続けてきていて、経営計画に関しては高評価を頂いていましたが、どうにもMGが振るわない。
何が足りなかったかというと、結局は社内の共通言語になっていなかったのではないかと思っています。
MGをやって、伝えたいことはわかる。
それで、結局なんなのさ。

受講している幹部からすると、一部からはそんな雰囲気が出ていたのを覚えています。
もちろん全員というわけではなく、営業はできる限りMQを上げられるように取引先と交渉をしていましたし、社長も販路を考えて既存のやり方から脱却を図っていました。
それらが功を奏して業績自体は上向いていますが、それは一部のプレイヤーがけん引した成果。
社員全員でつかみ取った成果とは言えない感じです。
なぜそうなったか。
今から振り返ると、考え方の落とし込みと実施に関して、あまりにも相手のモチベーションに任せていたんじゃないかなって思っています。
紙は自分で、ではないですが、MQ会計の理論を知っただけで実務に活かしていける人もいます。
でも、おそらくそういう人はほんの一部。
MGを学び始めた時、受講生の走り出しだけでも、少しインストラクターが背中を押してあげる必要があると、今では思っています。
なので、MGをやって成果が出ないのは、100%インストラクターの責任です。
教えない・教え合い・紙は自分で
公開MG研修と企業MG研修では、これらの意味合いも変わってくると、実はこっそり思ってたりします。