経営者は座して天命を待つわけにはいきません。
昨日今日と共同開催でMG2dayコースを開催しています。
とはいうものの、いつもながらわたしはのほほんと流れに身を任せる感じで、少しは運営しなきゃと思いつつ。
まぁまぁおんぶにだっこで進行していて、プロの手際にほれぼれしている感じです。
そんなMGの開催中ですが、今回は遠方から参加してくれている人もいますので、前日の0.5期からご一緒させて頂きました。
その経緯は思わず笑えるものですが、そのご縁が思いがけず繋がっていくのがとても面白いですね。
この時期ですが、せっかく東京に来ていただいているので、少人数であちこちと気になるお店をまわりつつ。
最終的にはなじみのお店に落ち着く感じが順当な流れ。
気の置けないお店でなぜか恋バナが炸裂し、オーナーさんも「酔えない!」と言いながらも楽しそうに過ごしている時間が面白い感じ。
そのお店はとてもいい雰囲気で0.〇期にふさわしい前夜祭でしたが、オーナーは今年いっぱいでお店を閉める意思決定をしていました。
政府や自治体からの要請もあり、忘年会需要がほぼなくなっています。
飲食店にとっては、一年のうちで粗利益額を一番稼げる機会を失ったということ。
4月以降の自粛要請や、外食需要の減少に続いての大きな流れの変化。
もともと体力のなかった零細店だと、コロナ特別融資を受けていなければあっという間にキャッシュが消えてなくなるくらいのインパクトがあるでしょう。
地域によってはある程度の協力金や給付金があるとはいえ、営業日数や客数の減少に伴うMQ低下を補うにはあまりにも少ない額です。
飲食店は家賃や人件費などの固定費が毎月かかり、存続しているだけでお金がかかります。
このお店は早くに撤退という意思決定を行いましたが、来年になるとこのようなお店は増えるのかもしれません。
でも、このオーナーの撤退は終わりではなく、閉店日までに手を尽くしてキャッシュを残した上で、次のビジネスの構想を打ち出していました。
あまり表向きには褒められた手段ではないことも実行していましたが、ただ環境の変化に流されるままでは経営者とはいえません。
従業員を雇用していれば尚更です。
人事を尽くして天命を待つ。
やれることはすべてやる、諦めないで動き続ける。
経営者が天命を待つのは、その後でなければなりません。
中間決算後の「やります!」は、会社を絶対に潰さない経営者の美しさでもあるのでしょう。