「勝ち」にこだわる姿勢が日本人には失われつつある価値観。
早くも明日から飛ぶ予定なので、今日のうちにあれこれと事務処理。
昨年の12月に決済を終えたばかりですが、1月もあれこれと決済があり、今年の仕込みは早くも終わる様相です。
柄にもなく、今回は攻めに転じている形になりましたが、手を尽くしてまずは今年を乗り切る数字にしていくつもりです。
あとはコロナ禍ではありますが、3月までにどう動きがあるかを見定めていく必要がありそう。
この件ばかりは仲間に助けられてばかりで、無理なお願いをしてしまっているのをとても感じています。
これから少しずつ、返していく日々にしていきます。
そんなお正月はちょこちょこと読書タイム。
基本的に読むのが遅いので、消化するスピードよりも買うスピードの方が早いのが困りもの。
日に日に積読が増えていくので、その中から読みたいものから読んでしまう傾向がありました。
ただ、それだと自分の知見はなかなか広まらないので、たまにはあまり気が乗らない本を選んだりします。
買っておきながら気が乗らないというのもおかしな話ですが、わたしの【親密性】が知っている著者だったり、身近に感じる著者の本を好んでしまうんです。
でも、今回はまったく接点のない富士フイルムの事業転換のストーリー。
毎年2割減3割減という急速に需要が減退していく写真フィルム事業からの転換を、魂の経営と評する強力なリーダーシップでやり切った古森重隆さんの著書です。
この本に関してはおそらく賛否両論あると思いますが、大きな危機に対しては強いリーダーシップが必要だということが顕著に表れているのではないでしょうか。
歯に衣を着せずに評すると、指揮官としての1つの在り方を書いた本であり、多くの人には再現性は期待できず、具体性も乏しいので一般受けはしないと思っています。
とある企業の第二創業物語として、読み物的な立ち位置で読むと楽しめる感じ。
ビジネス書として出されているので、自身の立場や信念と照らし合わせながら読む人もいると思います。
現代の会社経営には合わない、と感じるかもしれません。
戦後にありがちな精神論で独善的、とも取れるかもしれません。
再現性がなく具体性に欠ける、と避ける人もいるかもしれません。
しかし、本当に危機に陥った会社を救うには、真のリーダーシップが必要だったんじゃないかな、と感じさせてくれる1冊です。
わたしの中には競争や戦いという概念に乏しいので、時にはこういった価値観も必要ということを教えてくれました。
やっぱりたまには気の乗らない本を読まないと、自分の知見は広がらないものです。
今のコロナ禍のような状況にこそ、必要な要素なのかもしれません。