試すくらいの気持ちで挑戦してもらうことで、レベルアップに繋がります。
再度の緊急事態宣言が発令されて、少し身辺が騒がしくなってきた印象です。
飲食店は20時までの時短営業を要請された上に、応じないお店を公開を検討しているというなんともはやの通達。
要請レベルの対策であるはずなのに、同調圧力をもって半強制的な手段を使ってきたという印象です。
隣国には遺憾の意を表明するに留まるところを見ると、日本人の内弁慶な特性が出ているような出ていないような。
昨夜はエンパワーTOCのZoomセッションを受けていたのですが、その中のディスカッションでも社内の同調圧力を感じるという話題がでていました。
会社も国もレベル感は同じって感じがします。
同じ日本人ですしね。

そんなセッションの中で印象深いのは、再チャレンジできる環境が整っているだけで前向きになれるということでした。
しかも自分の意志で何度でもチャレンジができる環境があると、自然と人は成長をしていくというのです。
これは公立中学校の教育改革を断行した工藤勇一さんの施策で、公立学校なのに宿題や定期テストを廃止しました。
どうやら教育要綱には宿題や定期テストの義務はなく、すべての学校が右へならえで導入している制度だったという感じですね。
最近は春休みや夏休みなどの長期休みになると、年々宿題が増えている傾向が見受けられます。
学力の低下を宿題という学習量で補おうという施策なのでしょうが、現場の迷走感が表れてきているなという印象です。
ただ、宿題や定期テストをなくすだけで成果が上がるわけではありません。
定期テストの代わりに週に数回のテストを繰り返し行っていったのです。

短いスパンでテストが行われるということは、対策する勉強の量も少なくて済むわけです。
定期テストになると膨大な範囲の勉強を色んな教科を行わなければならないですよね。
そうなると何が起こるかというと、テストの数週間前から勉強を始めなければなりません。
さて、定期テストが迫ったとして、ちゃんと勉強をする人が何人いるでしょうか。
そんなわたしは完全な一夜漬け派でした!
学生だから有り余るほどの時間があるにも関わらず、前日まで何も手をつけない。
これは学生症候群と呼ばれています。
仕事でも納期までに時間がある場合はなかなか手をつけず、締め切り間際になって慌てて始めるってこと、ありませんか?
定期テストもまさにそれですよね。
TOCでいう「大きな山は小さく崩す」のとイメージは似ているかもしれません。
膨大な量のテストを小さく分けることで、勉強への意欲を増す結果となったのです。
さらにテストの結果がいまいちだった場合、自由に再テストを受けられるという仕組みを作っています。
その結果、自発的に机に向かう生徒が増え、保護者からも嬉しい報告が多く寄せられていたのです。
自分の意思決定で再チャレンジができる環境が、大きく成長を促す要因になっています。