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真似の次は

真似の次は

顧客を創造する工夫を生み出さなければ、たとえ利益が出たとしても一時の産物になるでしょう。

来年4月から表示価格に税込価格の記載が必須になりますね。

本来ならば統一して欲しいところですが、消費税の変更によって猶予されていた期間の終了といったところでしょうか。

お店によって価格の表示が違うと、いざ支払う時に「おおっと」と思うこともたまにあったことを思い出します。

10%というほんの小さな差なのですが、ランチなどのコスパを気にする時は10%の差でも意外に大きく感じるものです。

そしてこの差が致命的になるのが消費財が中心のスーパーであったり、多くの競合がひしめくECサイトでしょう。

時に1円の差を争う業界においては、10%の差は企業努力では埋められないほどの差を作り出してしまいます。

とある地方の中堅スーパーは商品戦略を巧みに実施して、近隣のライバルスーパーよりも若干客単価が高くても人気でした。

それは長年積み上げてきた顧客からの信頼とデータ分析の賜物なのですが、そのノウハウの蓄積も表示価格という波にすべて流されたそうです。

ライバルスーパーが税抜価格の表示に変更しただけで、少なくない顧客の流出が起こりました。

商品の品質やラインナップは同じ、支払う金額はもちろん同じなので、実質的には今までと何も変わらないはず。

しかし、表示価格が10%違うだけで、いとも簡単に消費行動の変化が起こります。

ライバルスーパーからしたら、笑いが止まらない状況ですよね。

MGで例えるとジュニアルールの20円赤チップをしたら、市場内で頭一つ抜け出したという感覚でしょうけれども、そういった一時的な優位は赤チップを真似されたらすぐに元に戻ります。

最終的には戦略的な青チップをどれだけ積んでいるかの勝負になっていきます。

MGでは会社盤というシンプルな表現で経営のシミュレーションを行います。

会社の状況はすべて会社盤と資金繰り表で示されているので、他の会社盤を見れば他社の様子はすべて丸見えなのが面白いところですよね。

そんな時、他の会社でとても儲かっている人がいたとすると、自分も儲かりたいから会社盤を真似してみたくなるのが心情です。

わたしもよく真似をしましたが、会社盤をそっくりそのまま真似をしても、思ったような利益が出ない場合が本当に多かった。

その時は頭の上に???が並びまくっていたような感覚です。

同じように人を採用して、同じように研究開発をして、同じように売っているはずなのに利益が違う。

ズルでもしてるんじゃないかと勘繰った時もあります(笑)。

面白いですよね、わざわざ高いお金を払って自分の意思でMGを学びに来ているのに、ズルしてでも勝ちにこだわる人がいるとは思えない。

意味がわからな過ぎて、そんな風に見てしまう時もあったんですね。

わからないのは表面上の戦術だけ見ていて、根底にある戦略が見えていなかったからでしょう。

値札を消費税抜きにして一時的に顧客が離れたとしても、再び同じ条件になった時には今までの研究開発が活きる状況に戻ります。

たとえ表面上の真似をしてみても、本質を理解していなければ効果は薄いかもしれません。

真似することはとても重要ですが、形から入ったとしても本質に至るまで考え抜くことが大切です。

                                                                                                                

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