時代が追いついてきたと言える環境がやってきたのかもしれません。
2月上旬の空白期間が終わり、中盤から出張が続く流れになってきました。
出張間の空き日程は経理処理や持ち帰り作業をしながら興味ごとの時間ですが、出張から帰ってきた直後は娘に捕まることが多いですね。
先日は家に帰って着替えている所を「30分空いてる?」と突撃してきて、YouTubeを一緒に見ることに。
内容はちょうど今やっているゲームの最短記録を実況するゲーム動画。
いやいや、完全にネタバレ要素満載やんけーと抗議をするも受け入れられず、ラストダンジョンからラスボスからのエンディングまで見ることに。
最短記録を目指す動画なのでイベントをスキップしていたのはちょっとだけ救いですが、まぁすごい動画には変わりないですね。
わたしが一ヶ月半ちまちまとやって、たぶん1/3くらいしか進んでいないゲームを25分でクリアするんですから、早すぎる変態です。

こういった1つのことを極めた内容ってYouTubeでは相当ウケるらしく、100万再生を超えていました。
RTA(リアルタイムアタック)といって、1つのゲームをどれだけ早くクリアできるかを競う、ゲーム界の格闘技とも言われているみたいです。
近年eスポーツを盛り上げようという方向が見え隠れしますが、あれはリアルタイムでの対戦が主。
リアルタイムならではの臨場感や演出で、エンタメ性がとても重要なライブ的要素によって成功できる余地がありますよね。
それとはまったく別物で、自分のゲームプレイを動画に撮ってチャレンジするので、完全に個人の技量のみを追求する職人技を競うジャンルと言えるでしょう。
対戦ゲームでなくてもOKでどんなゲームでも、たとえばドラクエなどのRPGでも腕を競えるという面で言えば汎用性が高くて参入障壁も低い。
あのファミコンのスーパーマリオブラザーズのクリア最速記録は、4分55.913秒っていうから驚きです。
長めのカップ麺が出来上がる前にクリアできるんですね。
気になって投稿者の過去動画を見てみたら、最速動画は100万~450万再生。
最速に至るまでの裏技などを解説する動画はもっと人気で、500万再生以上になっているものも多く見かけます。
ゲーム実況動画はYouTubeでも安定的に人気ですが、競争が激しいのもあってここまで再生数が伸びることはよほどのヒットじゃないとなさそうです。
そして、よほどゲーム好きじゃないとここまで突き詰められないでしょうし、どんなジャンルであれ世界一や日本一にはなれない気がします。
マイナーゲームを狙うというやり方もありますが、そこそこの人気と知名度がないと結局は再生数は伸びず、世界一になれたとしても収益化は難しいですよね。
このご時世になって時代の流れなのか、よく「好きを仕事にする」「やりたいことをやる」「個の時代」と耳にしますが、その考え方を実現した好例なんだと思います。
そんな考え方が広く世に出てきたということは、実現している人が多く出てきているということでもあります。
どんな世界一でも表現するのにマッチしたマネタイズの仕組みがYouTubeにあり、併せて動画編集ソフトや技術も進化しています。
新しいビジネスという枠組みであるのは明白ですし、おそらく違う形で独自のビジネスを展開している人もいるでしょう。
わたしが子供の頃はゲームで食べていける人ってクリエイターか、高橋名人や毛利名人くらいしかいませんでした。
その人達も会社に所属しての活動なので、お気楽に個人事業主として生きていけるような社会にはなっていなかったと感じます。
やりたくてもできなかった人たちにとっては、いつでもチャレンジできる環境がやってきたと言えるでしょう。