危ないと思っていることでも、実際に手を出してみると大したことなかったという場合はあります。
「気をつけてくださいね」
地元民しか知らないようなポイントに赴いた時に、ばったりと出くわした若い男女からかけられた言葉。
こういう心遣いって、何かいいですよね。
東京近辺に住んでいると、隣の人と目が合って「こんにちは」と声をかけたとしても、挨拶を交わさない人もいたりします。
正直な話、わたしも顔なじみではない人と関係をもつのは緊張をしますが、お隣さんなどの関係性のある人には頑張ります。
そんな声掛けをこの数日間、何度か交わしていたりします。
「気をつけてくださいね」ということは、相手も何かしらの危険が伴うことを承知しているということ。
山登りなどもそうですが、ある程度の山になってくるとだんだんと危険を伴うようになってきます。
東京では高尾山はレジャーな山登りスポットで、老若男女誰もが楽しめる山。
うちも娘が小学校にあがる前に連れていって、さくさくと頂上まで登ったのを覚えています。
高尾山はいくつかルートがあって、頂上まで完全舗装されて階段も整備されたルートもあれば、森の中をアップダウンのある山道を歩くルートもあります。
登りは舗装された簡単な道を選びましたが、下りは4号路という山道を選択して、土の道やつり橋をまぁ楽しそうに下りること。
こんなことを書いていると、何か歳を取ったような気分になりますね(笑)。
なんにしても、高尾山くらいのレジャー向けな山でも、何かのボタンをかけ間違えると命の危険にさらされることもあります。
実際に高尾山でも遭難による救助隊の出動は、過去に幾度も起こっているくらいですから。
そうはいっても、山登りが楽しいと感じる人は多くでしょう。
わたしの知り合いにも何人もいて、よくフェイスブックにどの山に登ったという頂上写真があげられているのを楽しく拝見しています。
それだけ人を惹きつける魅力があり、事前に準備や装備を整えて臨むくらいワクワクするものです。
もちろん危ない面もあることは承知なのでしょうが、それでも準備と知識を整えればほぼ問題ないくらいまで対策をすることができる。
まずは低い山からアタックしていって、次の山を目指す。
その山の情報を集め、装備を整え、経験者のアドバイスを聞き、時には共に登ってもらう。
何かRPGみたいなものですよね。
人はそうやって自分の感覚を磨いていくんだろうなって思いながら、そのペースが人によって違うんだろうなとも感じています。
慎重な人もいれば、すぐに試してみないと気が済まない人。
ただ1つ言えることは、知識だけでは難局を乗り切り続けることは難しいかもしれません。
少しずつ経験・体験をしていきながら、自分の身に沁み込ませることがとても大切です。
危ないな、リスクがあるなと二の足を踏んでいることがあった場合、少しでもいいので気をつけながら一歩を踏み出して体感してみる。
木々の向こう側には、素敵な景色が待っているかもしれません。