人から求められていることがなくなりそうになると、望む望まない関係なく救いの手が差し伸べられるものです。
ふらっとニュースを流し読みしていたら、気になる固有名詞が目の片隅に引っかかりました。
与那国島最大のホテルであるアイランドホテルが、4月1日から当面の間休館するというニュース。
日本最西端の島で250名近くを収容できるホテルは島には他になく、長引くコロナ禍の影響が表出してきたなってことを如実に表れているような気がします。
ここは以前に与那国MGを開催した時の候補になっていたホテルで、設備もいいしデラックスルームという広い部屋もある。
客室数77室と団体さん向けに最適化された規模で、コロナ前はチャーター機を擁する会社との連携もあり、まぁ賑わっていたことが想像されます。
この規模のホテルは他になく、団体客の受け入れが困難となる与那国島では、行政・関係団体・民間企業が連携した委員会などを設置して対策をするようです。
なんだかんだと困るところが潰れそうになったら、手を貸すような感じですね。
その裏では人知れず閉業していく企業がある反面、なくなったら誰かが困る企業には今後も救いの手が差し伸べられるでしょう。
その主たる企業はインフラ事業であるJALであり、東京電力なのは言うまでもありません。
ほとんどの企業は出資者がリスクを負って経営をしているのに、なんとも言えない感覚になることもあるかもしれません。
無くてはならないサービスを提供しているという強みであり、なくなったら困るので手を貸さざるを得ないということです。
今や関東に26店舗を構える蒙古タンメン中本は、1968年の創業から30年の間はずっと1つの店舗で営業を続けていました。
しかし店主の健康上の都合で閉店をすると決めた後、蒙古タンメンの熱烈なファンがどうしてもこの味をなくしたくないと引き継ぎを熱望。
その根気に負けて、1年の修行の後にのれんを引き継いだと言われています。
こういう話を聞くたびに、自分が提供しているサービスはなくなったら困るものなのかどうか、ちょっと考えてしまう時があります。
もちろん提供しているサービス自体には需要はあると思っていますし、パワフルな価値を生み出しているとも感じています。
それでも、自分でなければならないかと改めて考えてみると、一部にはそのような需要があることは間違いないと承知しています。
おめでたい自惚れなのかもしれません。
いざなくなったとしても一瞬だけ困った後に、他のサービスで代替できるものなのかもしれません。
そんなことを考えながら、さてなくなったら困るサービスとはなんだろうとゆるふわで思考を巡らせています。
世の中の基準から考えると、コンビニがなくなったら困る人がいるでしょうし、Amazonがなくなったら非常に困る人もいるでしょう。
とはいうものの、わたしの感覚だとなくなったらしょうがないと思ってしまって、今あるものでなんとかしようという思考になってしまい、なくなったら困るサービスがまぁ出てこない出てこない。
さすがにインターネットがなくなったらすごく困るし、めんどくさいかもとは思います。
うーん、どんなコトがなくなったら困るかなぁと、問題提起して終わってみる試み。