経営の常識は教育での非常識なのかもしれないと感じるようになってから、両立の難しさを実感します。
数年の時を経て、気付くことってありますよね。
ひょっとしたらわたしだけかもしれませんが、過去に言われたことが突然フラッシュバックされる時があります。
記憶力がいいとかそういう話ではなくて、今までショートしていたのが突然バチバチッと繋がるような感覚でしょうか。
最近ではとある大阪のMG仲間がよく言っていた言葉です。
その仲間もMGインストラクターであり、毎月のようにMGを主催されていましたし、今でも精力的に活動をしているのを目にします。
関西人イメージぴったりでとても明るく愉快で、参加者を楽しませながらも多くの学びを提供しているのが凄いところ。
わたしには真似できないなぁと感じつつ、ある方針がよく理解できていなかった面がありました。
それはうちのMGは知るきっかけであって、どんどんと巣立っていって欲しいということでした。
当時はまだMGを主催している身ではなかったので、体感で理解できていなかったのでしょう。
個人的な理解では、顧客はリピーターになってもらうことが経営を安定させる重要な要素であり、数字的にも明確に表れます。
それを放棄して何か得があるのかなぁと、ぼんやりと考えながら引っかかっていたのでしょう。
いや、そもそも深く考えることなく、それは違うと自分の考えを優先して切り分けていたかもしれません。
それでも最近になって共感をもって思い出しているのは、その考え方が気になっていたのは間違いなさそうです。
きっかけは何だったかというと、きっとわたしもMGを定期的に主催するようになって、少しずつリピートして参加してくれる人が現れ始めたからでしょう。
経営的にはとても喜ばしいのでしょうが、いざ教育という観点で見たら疑問符が付いたというのが正直な感想です。
これまでいくつかの企業へ赴いて社内教育としてMGをさせてもらいましたが、共通して発生する課題はマンネリなんです。
定期的にMGをするけれども、いつも同じメンバーという企業も中にはありました。
そうなると何か起きたかというと、たぶん過去のブログにも書いてあると思いますが、新しい学びも刺激もないただのゲームに終始してしまうということ。
中にはゲームのやり方すらも変えずに、前回と同じようにゲームを進め、前回と同じように赤字を出し続ける幹部もいます。
もしその中に向上心のある参加者がいた場合、おそらくですがMGはこんなものかと思うでしょう。
MGから学べることは幾百万という経営者と同じ体験であり、まさに星の数ほどありますが、そのほとんどに触れる機会がないのは大変な機会損失だと思っています。
それを手にする機会は例外なく参加者の行動範囲の外にあり、近くは電車で通える場所から、遠くは飛行機で飛ばないと行けない場所にあります。
普段、何気なく行動しているだけでは見つけられない宝物ですが、MGに参加したというだけで地図は手に入れています。
敢えて、自分では意思決定しないであろうことにチャレンジをするチャンス。
地図が偽物かもしれないし、本物の宝物を手にできるかどうかはわかりません。
でも、行ってみないと何を手にできるかはわからないし、行かなければいつまで経ってもゼロのままなのは動かざる事実でしょう。
そんなわけで、わたし主催のMGから巣立っていく人が出てくると、やっぱり嬉しいと思うようになりました。
でも、寂しいからたまには帰って来てね〜。