速さは年齢と共に衰えるものですが、早さは年齢とともに磨き続けられる大切な能力の1つです。
先日もMG研修を受講してきた2日間でした。
今期は受講自体を控えないと、と頭ではわかっていながら、4月は2回インストの3回受講と計5回MGに関わった感じですね。
5月も3回インストの2回受講の予定で、なんだかんだと計5回やるような感じで、一ヶ月のうちの10日ほどの予定がMGで埋まるという感じ。
とてもありがたいですし、受講生の人生に前向きな影響を与えられたらなって思う瞬間です。
そんな2日間でよく言われることは、なんでそんなに計数が速いのかってこと。
今回もまぁまぁ言われましたし、5期では純粋に計数1位を狙っている人達がいらっしゃったので、わたしもしっかりと手を抜かずに最初に出させて頂きました。
これは1/3はインストのため、1/3は受講生のため、そして残りの1/3は自分のためって感じかもしれません。
わたし自身の感覚では、計数1位には特に重きを置いていないというか、ビジネスや生活をする上ではあまり役に立つスキルではないと思っています。
もっと言うと、スキルでさえないという感じです。
あ、でも1/4くらいは嘘かもしれません。
計数力を速めるスキルはちょっとだけあって、正確に物事を処理する能力と、決められた通りのルールで処理をする能力は前提に必要です。
自分で意思決定をした行動を数字に落とし込む行為が第1表。
これすらできない場合、自分で決めて実行したことを分析する際に間違ったデータを使用することになるので、未来に対する意思決定も間違えます。
正確なデータを元にして、会社の状態を把握するために加工する過程が第5表。
加工の仕方を間違えると、実態とは違う会社の状態となりますから、もちろんこちらも未来に対する意思決定を間違えます。
どちらもまぁまぁ重要な判断基準となることが多いので、正確性は大前提になることはわかります。
しかし、そこに速さが必要かと言われると、必須ではないのが正直なところでしょう。
速さはあればあったで何かしらの役に立つかもしれないですが、現代のビジネスにおいては特に重要な要素ではありません。
速さではなくて何が重要になるかというと、早さです。
手を動かすスピードが速さというのなら、早さは行動に移るまでのスピードです。
第1表ならすぐに入出金明細を書けるのが速さなら、記載方法がわからなった場合にすぐ聞けることが早さです。
ゲームなら材料購入の際に手を動かすスピードが速さなら、どこから何個仕入れるかの意思決定のスピードは早さです。
販売する時にプライスカードを提示するスピードは速さですが、価格を決めるスピードは早さです。
そう考えると何となく違いが見えてくると思いますが、いくら手を動かすのが速くても、何かを決める事に時間がかかっていた場合、せっかくの速さが活かされないばかりか、強みを打ち消してしまうことになり兼ねません。
そうは言っても、速く決算が終わるようになりたい。
そんな風に考える人はいると思いますので、記入の修正が入らないという前提条件をクリアしたことを前提に、コツ的なお話を最後に。
今までと同じようなペースで日常を過ごしている場合、決算は決して速くなりません。
重要なポイントは日頃からの処理能力を上げることになるので、日々の訓練は欠かせないんです。
例えば、歩くスピードを1.1倍にしてみる、キーボードやスマホのフリック入力の速度を1.1倍にしてみる、読書のスピードを1.1倍にしてみる。
そうやって脳の思考スピードを速くして慣れさせることで、決算の速さは間違いなく上がっていきます。
ただ、実際の業務では効果は薄いので、あまりオススメしないですけれども。
やっぱり世の中は速さよりも、早さです。