長い道のりを歩くためには、長い時間をかけて準備する必要があり、準備した者だけがたどり着ける目的の地があります。
日頃の思考って思わずにじみ出てくるものなんですよね。
そんなことをのほほんと感じながら、飛行機に乗って自宅へと帰っている日がありました。
そんなわたしも自覚はありありで、日頃の習慣や癖は一生のお友達という感覚があります。
わたしの癖は日頃から無意識に考えていることで、常に考えている訳ではないのですが、ポイントポイントで思い出してちょっとずつ検討しているようなイメージかもしれません。
よくあるのがジムでランニングをしている時なんかはあまりにも暇なので、音楽を聞きながらついつい考え事をしていたり。
そうして何回か思考のサイクルを巡らせると、唐突に解決策が出てきたり、えいやっと最終決定を下したりする瞬間が訪れます。
自分の中で考えているような考えていないような感覚ですが、いつの間にかやることは決まるって感じですね。
そんな感じで人の癖ってなかなか抜けきらないもので、先日サポートに入った企業もそんな雰囲気を感じ取りました。
どんなサポートに入ったかというと、今後半年くらいの行動計画を作ろうという時間です。
わたしに与えられた時間は1日なので、現状確認や過去の振り返りなどを踏まえるならば非常にタイトなスケジュール。
そういうわけで、冒頭に1日のざっくりとしたスケジュールと成果目標を事前に提示していました。
わたし的には時間をかけるべきところにはしっかりとかけたいので、最低限のスケジュール管理といったところでしょうか。
時間的にスケジュール通りに進めれば御の字というタイトさですが、少しばかり見誤っていたものがありました。
受講生の参加度合いって表現してもいいかもしれませんが、直球で表現するとやる気ってやつです。
午前中の時間を丸々使った成果物は、事前に申告していた目標の成果物とはほど遠い進捗度合い。
それでいて当の本人たちはさも当然の如く、自分たちのペースとやり方でのんびりと作業を進めていました。
さて、そこで実験とばかりに1つの変化を試してみたんですよね。
受講生が使用していたノートPCにはマウスがなく、excelへ入力する際にマウスパッドで頻繁に画面のスクロールをするものですから、1つの数字を入力するにもえらい時間がかかるやり方でした。
それに気付かせようと、「マウス使うといいですよ」とマウスを用意したにもかかわらず、脇に置かれたマウスには一切見向きもせずに時間をかけて入力作業を行っていた感じです。
なるほどなるほど。
日常的にこういった仕事のやり方が行われているようだと、目標設定をして行動計画を作ったとしても、定めた目標を達成することは難しいと言わざるをえません。
今日1日のスケジュールすら守ろうとする意識がなく、小さな改善を行うための変化も受け入れる様子がない。
今この瞬間に半年分の行動計画を作ったとしても、明日から1年の目標を是が非でも達成しようと意識できるわけがありません。
簡単な言葉で表現をすると、環境整備ができていないということです。
一年後の成果を生み出すためには、日頃の訓練がとても大事です。
さて、その準備と土台作りはできていますでしょうか。