最悪の想定をしておくことは無駄ではなく、むしろ生き残るためにはとても重要なシミュレーションです。
新幹線区間を始めとした、一部のJR回数券が廃止されつつあるそうです。
わたしの感覚では回数券って使ったことがなくて、11枚つづりの回数券が10枚の値段で買えるくらいの感じという記憶しかありません。
少し前は新宿から松本までを繋ぐあずさ回数券を使っていた時代がありましたが、今となってはえきねっとのトクだ値で買った方が圧倒的に安く手軽に購入できるので、回数券を使う機会がほぼないのが実情。
それでも回数券が根強く残っているのは何かしらの理由があるんだろうなと思っていましたが、わたしにとっては意外な理由な気がします。
回数券って実はチケットショップの売上の3~4割を占めているそうなんですよね。
やー、これは闇が深いような気がします(笑)。
チケットショップでそれだけの売上があるということは、大量の回数券が流通するくらい需要と供給のバランスがしっかりと取れているということ。
回数券の需要に関してはわかりやすいですよね。
利用する区間の料金をできるだけ安く抑えたいという層はどんな時でも一定数存在しますし、少しでもコストダウンをすることに労力を使うことを厭わない感じ。
わたしもたまにチケットショップで株主優待券を購入しますが、最近はわざわざ買いに行くコストを考えるとメルカリで買うのが主流になってきました。
さて、そんな回数券を供給する側なのですが、なぜチケットショップの3~4割も占めるくらいの回数券が出回るのか。
例えば6枚綴りの回数券を買った際に、自分では4枚しか使わないので使いきれない2枚分をチケットショップに売るという方もいるでしょう。
そんな層もいるのは間違いないですが、チケットショップに回数券を売る人の多くは現金化もしくは経費化が目的なのかもしれません。
まぁ、そういうことができる仕組みには間違いはありませんし、回数券に限らずに商品券や葉書・切手などは換金率が高いと人気だそうですね。
実はswitchやプレステなどでも現金化は行われているので、あの手この手を使う感度はすごいなぁって感心するくらいかも。
経費化については黒すぎるので言及は避けておいて(笑)。
そんなシンデレラ商品がなくなるチケットショップは、今後の苦戦が容易に予想されるのは間違いありません。
弊社でも売上の3割がなくなったらどうなるかなーと予想してみると、まぁあまり考えたくはない事態になります。
もしチケットショップの中では回数券に特化して専門店化していた場合、売上のほとんどがなくなるという存続の危機ともいえる状況になります。
コロナ禍でそんな状況を経験をされた企業もあるかもしれませんが、今回の場合は助成金などは一切望めません。
時代の変化ともいえるかもしれませんが、市場環境に大きな変化が起こったという事態ですね。
今回はチケットショップでしたが、明日が我が身。
今一番売れている商品が突然売れなくなる日が来るかもしれない、という想定をしておくことはとても大切です。
これは商品に限らないのですが、それはまた次の機会にしましょうか。
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