「当たり前のことをバカみたいにちゃんとやる」をABCと表現しますが、当たり前の定義を定めることで勝機が見いだせるでしょう。
ひょんなご縁があって、ラーメン店の店主さんと座談会みたいな感じの会に参加させて頂きました。
どんなご縁でそんなことになるのかとか、たまに自分でも不思議に思うことがありますが、世の中面白いものですよね。
その店主さんはわずか1年で食べログのラーメン部門でランキング1位になるという、常識からは少しかけ離れた実績を短期間で築き上げた方。
食べログのアルゴリズム的には短期間でランキングが上位にくることはまずないそうですが、システム面の常識も覆すという離れ業なのでしょう。
そんな創業のお話を聞けるとあって、事前に噂のラーメンも食べさせてもらいました。
やー、美味しいラーメンは人を癒しますね！
ラーメン美味しかったのでめでたしめでたし、と終わってもいいような気がしますが、それだとブログのネタにならないので創業のお話を。
とはいうものの、特別変わった内容ではないというのが本音で、誰しもが思いつかないような奇抜なアイデアを持っていたわけではないという印象です。
店主本人も言っていましたが、「やるべきことをしっかりとやり続けた結果だと思っています」という言葉が真理なのでしょう。
言うのは簡単なのですが、いざ実行しようとするとできない、もしくはできていない、さらにはできていると思ってしまう。
例えばラーメンの味は時代に合わせて決める。
商品をお渡しする際は必ず両手で行う。
お客様1人1人にしっかりと向き合う。
そんなほんの小さな積み重ねの1つ1つから、とても大きな差が生まれてくるという事実を目の当たりにした1時間30分でした。
TOCと同様に、聞いてみれば「なんだそんなことか」と思うかもしれません。
その「そんなこと」が、実は普段の業務ではできていないことってあるのではないでしょうか。
わたしもできていないことがいっぱいあるなって思うと同時に、この人には敵わないなと白旗を上げた瞬間でもあります。
世の中にはたくさん優秀な人がいて、その人たちが事業を立ち上げて世界に価値を提供しています。
そんな個人経営のラーメン屋さんが街中に溢れていて、すごく高いレベルで競争をしているのでしょう。
個人のパフォーマンスを最大まで発揮しているラーメン屋を相手に、さてチェーン展開しているラーメン屋さんはどうやって戦っていこうか。
店主の素敵な創業話を聞きながら、わたしの頭をよぎっていたのはこれからのことでした。
「当たり前のことを当たり前にやってきただけ」
最後に店主が強調していたのはこの言葉であり、実はここにヒントが隠されていると感じた瞬間です。
組織での当たり前レベルをどこまで上げられるか。
日々の教育の差が、おそらくはボディブローのようにじわじわと効いてくるのは間違いありません。
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