上手くいっていることの横展開は大事ですが、よく起こることが手段の目的化であり、形の良いところだけに目が行くと落とし穴が潜んでいることがあります。
いきなりネガティブなことを書いてしまいますが、わたしは積極的なコミュニケーションは苦手だと思っています。
加えて言うならば、コミュニケーションのみならず積極的という言葉は似あわない男といった感じかもしれません。
わたしを知る人からすると、積極的という印象を持つことはないんじゃないかなと勝手に思っているのですが、どうでしょうか。
自分でそう思っているだけで、ひょっとしたら周りからは触ってはいけないようなキャラに見られているかもしれないですけれども、その辺りは今回は置いておくとして。
改善活動などで「チーム活動を活発にするために、積極的なコミュニケーションを推し進めよう!」といった施策を聞くと、ちょっと考えてしまうようになりました。
それは自分が苦手だからというのも1つにあるのですが、それとは少し違う違和感をずっと持っていたというのが本音でしょうか。
これまでいくつものチームをサポートさせて頂いてきて、確かに業務を問題なくスムーズに進めているチームは活発に見えます。
基本的に表情は明るいですし、問いかけに対しても誰彼問わずにレスポンスが返ってきて、色んな人が思い思いに発言している光景が見られます。
反対にチーム活動がいまいちに見えてしまうチームメンバーの表情は真面目な雰囲気ですし、問いかけに対してはしゃべりが得意な一部の人が代表して話すようなイメージですね。
わたしの問いかけに対して戸惑っているのならばいいのだけれども、チーム間の会話のやり取りもどこかしらぎこちなかったりする光景が見られます。
こういう光景を目の当たりにすると、誰もが対策として講じるのが「積極的なコミュニケーションを取ろう」であり、なんとか頑張って推し進めようとするのですが、やっぱりどこかぎこちなくて違和感がある。
その違和感ってなんだろうと考えていたら、ふと湧き上がってきたんですよね。
これじゃない、って。
そもそも上手くいっているチームは積極的にコミュニケーションを取ろうとしているのかと考えると、おそらく自分たちから積極的にコミュニケーションを取ろうとは考えていない。
業務をスムーズに進行させようとして、小さな疑問やお客様からの要望に応えるために、こまめな相談や打ち合わせを行っている様子が積極的なコミュニケーションに見える。
ただそれだけのことであり、見た目の雰囲気だけを切り取って「さぁ、積極的なコミュニケーションをしよう」と対策したところでうまくいくわけがありません。
よく聞くのが上司から声掛けをするようになったけれども、話をすることが目的になってしまっていて、当たり障りのない日常会話や時事ネタを話すだけに留まっているのだそうです。
ただそれも次へのステップには有効なコミュニケーション手段でもあるので、一概には間違いとは言えないのですが、成果を出すためのコミュニケーションを行うにはもう一歩先に進みたいところでしょう。
コミュニケーションは手段であり、目的はお客様に喜んでもらって利益をあげること。
それを満たすのに必要な「自然なコミュニケーション」が、わたしは好きだなぁってなんとなく思っています。
積極派よりも自然派なチーム作り、なにかいいですよね。
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