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値付けは経営である

値付けは経営である

価格設定は誰でも自由に決められますが、それ次第で簡単に不幸にもなりますし、仕事が楽しいと思えたりする重要な要素の1つです。

売値が安すぎて「大丈夫なの?」と言われるんです。

そんなことを話してくれた、写真の個展を開いている写真家さん。

値付けの仕方を教えて欲しいと言われましたが、「値付けは経営である」と京セラやJALで辣腕をふるった稲盛さんも言っている通り、企業の根幹ともいえる大事な意思決定です

なので他の人の意見に流されるのは厳禁ですし、適当にえいやーと決めるのも避けた方がいいかなと思っています。

本当は「適当な値付けなんてもってのほか!」と言いたいところですが、自分自身がまだふわふわしている感覚があるので、どうにもふんわり系になりますね。

ただ言えることは、写真のような芸術品の値付けってとても大変ですよねってことと、講師業やコンサルタントのように情報に対して値付けをするのに抵抗がある人がいるかもしれません。

というわけで、価格設定のお話です。

ありがちにやってしまうのは、売値をかかった原価から逆算する方法

例えば飲食店なら材料費3割&人件費3割と言われているんですよね。

Food(食材)とLabor(労働力)の頭文字を取ってFL比率とも言いますが、このFL比率を55%~60%に抑えないと飲食店は難しいと定義している説が常識となっています。

食材費200円なら200÷0.3を計算して、だいたい670円前後に価格を設定するなどが一般的です。

ただまぁ、世の中の常識が必ずしも真理かというとほとんどの場合はそうではないのが面白いところであり、経営者が知恵を絞って工夫すべきところなのは間違いありません。

この考え方次第で、ビジネスモデルとして成り立つかが決まりますし、経営者が取って代わった瞬間に業績が良くなったり悪くなったりすることがあり得ます。

悪くなった例で言えば、大塚家具とかそのままかもしれませんね。

原価から算出するのならば、わたしみたいな教育に携わる人間には原価という概念はないので、タダでOKかというともちろんそんなわけはありません。

それはなぜかというと、提供する情報に価値があると思っていますし、その情報を活かせばより成果を出せるからです

だからお客様は情報を買ってくれるわけですが、さて写真のような美術品や嗜好品に関しても考え方はほぼ同じ。

顧客にどれだけの価値を提供できるかによって、価格が決められるようなものです。

わかりやすい価値としては、モノそのものの価値。

綺麗な美術品や著名な骨董品ならそれだけで価値はありますが、それはモノだけの価値であり、それだけでは最低限の価値しか提供できません。

では、どんな価値を提供できるかと試行錯誤するのが経営者の役割であり、現場の研究開発です

美術品なら飾ってくれる部屋をコーディネイトするとか、グループで関連するグッズをみんなで持てるようなアレンジをしてあげるとか。

モノだけの価値だけではなく、モノから派生して生まれる体験や喜びを提供することで新しい価値を生み、価格に反映させることができるでしょう。

 

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