物事を頼まれるということは信頼されているという証でもあり、その相手の期待を上回ると大きな感動を生むことができます。
先日は毎年事業計画をサポートしているクライアント様へ。
この企業もお付き合いが結構長くなっている企業なのですが、最初にお会いした時と比較したら全くの別会社みたいな様相です。
数字上の変化だけでも違いは明らかで、よくぞここまで短期間に事業を拡大してこれたなぁと、今年もまじまじと数字を追いかけていました。
その割にはBSもそれほど傷んでいないですし、しっかりとポイントを抑えて対策をしているように見えるんですよね。
当初よりもPLもBSもかなり、本当にかなり複雑化していますが、毎年状況を把握させてもらえているので、個人的には非常に楽しく仕事をさせて頂いている1つかもしれません。
特にBSはある意味単純なもので、何かの項目や金額が気になったら、その対になるものを探せばどんどんと繋がっていきます。
ちょっとしたBSの金額が会社の陰と陽を浮き彫りにしたりすることもあるので、やっぱり数字って嘘をつけないのを実感する瞬間です。
ありがたいことに毎年そんな役割を担わせてもらっているのですが、規模が大きくなってきているので、事前にある程度の資料を用意してもらう必要があります。
いつも資料を用意してくれているのが、元は大企業で長年実務を経験している取締役。
やっぱり大企業で質と量の双方を積み重ねてきた経験の強みでしょうか、要望した内容から一歩先を見越して資料を作ってくれるのがすごく助かるんです。
例えば要望する資料の1つにPLとBSがありますが、これは部門別であったりグループ会社別で作成してもらうようにお願いしています。
たいていは印刷してもらった資料を頂くことが多いのですが、この取締役は勘定科目のフォーマットを統一した上でexcelにまとめてきてくれます。
もちろんPLだけではなくて、BSもマトリックス形式で全体を見れるようにしてくれる、とてもありがたい資料を作ってくれる素敵な感じです。
その事で何が起こるかというと、余計なことに気を散らさずに集中することができるのが最大の効用ですね。
この日は社長の時間を朝から丸一日、9時間も使って未来の事業計画を立てるわけです。
社長の仕事といえば、端的に言うと「意思決定」と「チェック」の2つ。
この2つの仕事を素早く円滑に行えるための情報を集めることが、経営幹部の重要な役割であり、優先度の高い仕事となるでしょう。
受けた依頼をただそのままこなすだけではなく、その依頼がどういう経緯で起こり、何を達成するために必要なのか。
その事を考えた上での一歩先を見越した仕事をしてくれているというのが、今回の資料提供を受けた時の印象でした。
これも一種の「紙は自分で」。
自分の仕事環境を整えるのは、実は自分自身だったりしますよね。
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