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活かし方とか事例とか

活かし方とか事例とか

成功体験は巷に溢れかえっていますが、それまでに至る過程を知らなければただの表面上のテクニックに留まってしまうでしょう。

疑似体験をリアルに活かすというのは、できそうでいて思ったほどできない場合ってありますよね。

研修を始めとして、セミナーに行ったり人の話を聞いたり本を読むといった行為も、大きなくくりで言えば疑似体験だったりします。

そりゃそうなんです、自分の経験ではないことを聞いたり読んだりしているわけですから、まだ自分のこととして考えられないことはほとんどです

セミナーなどが終わった際に、よく聞かれる質問があります。

「自社でどう活かせばいいでしょうか?」

歯に衣を着せなくてもいいのでしたら、答えは単純にこれだけだと思っています。

「知らんがな」

とは実際には言いませんが、人や会社によってどんなやり方がハマるかはやってみなければわからない、という意味での「知らんがな」って感じです。

実際に言うと信頼関係を損ねること火の如しな危険な言葉ですよね。

普段は可能な限り相手に寄り添ってお答えするようにしていますし、それなりに精度は上がってきていると自分では思っています。

思っているのですが、それが本当にその人や会社にとって成果が出るのかどうかはわからないというのが本音です

そういう質問が出るということは、相手はまだ試してもいない段階。

もしくは実行しているけれども、成果がなかなか出ていない状態なわけです。

ということは、どこにも答えのない問いということになるんですよね。

もちろん、ある程度の事例などを提示することは可能です。

これも良く聞く質問だと思います。

「事例があれば教えてください」

困ったことに、事例もほとんど役には立ちません

事例は云わばただ1つの現象に過ぎないので、そのまま真似ても再現ができないことが多いです。

ある特定の環境下で成功したからといって、社長も従業員も顧客も取引先も業界も全く違う環境でも同じように成功する確率なんて、まぁ課金ガチャで大当たりが出る確率よりも低いかもしれません

成功した事例を身につけたいのであれば、その根底にある成功への道筋まで知る必要があり、もしそれを知れたとしたら事例通りに真似する必要がないことも多いです。

何が言いたいか。

活かし方とか事例とかは参考に留めてまずやる、そして自社の文化になるまで変化しながらやり続けることがとても大切です。

 

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