販売者の観点からは良いものを作りたいと常に考えているとは思いますが、そこに顧客の観点を取り入れることはとても大切です。
先日はとある経営者と2日間みっちりと壁打ちをしていました。
壁打ちとは言っても、もちろんボールを扱っているわけではなくて、雑談しながらとか数値目標を決めながら、ふと湧いてきた課題や疑問点についてあーだこーだ言い合うことです。
基本的には経営者がボールを投げ、わたしが打ち返しているので壁打ちと呼んでいたりします。
2日間も一緒にいると、まーあれやこれやとわんさか課題が出てきたりするんですよね。
すぐに実行して解決していきたいところですが、経営者の課題となると即効性の打ち手で解決することの方が少ないイメージです。
ものによっては失敗はできないので慎重に決めるべきものや、1年2年で解決しないものも含まれていますから、目的や方向性がブレない芯を見定めることも大切だったりします。

経営者の課題ですから、その1つはもちろん新規事業です。
これは即実行というわけにはいかないですし、今すぐ案を出せと言ったところで出るわけがありません。
日頃からアンテナを張って、やりたいこと、得意なこと、儲かりそうなこと、好きなこと、なんとなく引っかかったこと。
そんなことがあれこれ絡み合って新規事業が立ち上がったりするものですから、無理していざ今から捻り出そうとしても搾りかすしか出てきません。
それでも考えることは訓練になりますので、良いものいまいちなもの実現可能なものなどの区別なく、2日間の間であれこれと新規事業案を出してもらいました。
その中の1つに台湾ラーメンの出店があったので、やるかやらないかは別として、飲食店は新規事業としてはハードルが比較的低いので練習として検討してみることにしたんです。

台湾ラーメンってあまり詳しくなかったのですが、ニンニクとか背油がゴリゴリに入っているのもあるんですね。
壁打ちの日のランチに行列のできる台湾ラーメンのお店に連れていってもらったのですが、そこはニンニクも背油もがっつり入っている系でした。
二郎系と同じように、そのゴリゴリなニンニクや背油が美味しいのですが、一緒の経営者は背油が苦手のようで抜いてもらっていました。
さて、その帰り道。
その経営者曰く、「俺が台湾ラーメンの店を出すなら、背油は抜いてヘルシーな台湾ラーメンにするな」だそうです。
実はここで気をつけておかなければいけない点は、自分が売りたいものを売るのではなく、お客様が欲しいと思うものを売ることが大切だということ。
自分の商品が唯一無二であり、他には負けない圧倒的な価値を生んでいるのならば、売りたいものを売るのもありだとは思います。
しかし、明らかな競合がいる場合は顧客の選択に入らない限りはものは売れず、経営は苦戦を強いられるかもしれません。
競合もラーメン屋さんとは限らず、現代ではコンビニや牛丼屋さんなども競合になり得るので、ますます顧客の心理が大切な要因になります。
いいものが売れるわけではなく、売れたものがいいものであることは間違いありません。
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