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いい人材

いい人材

社員の能力を嘆いていても何も始まらないので、人に関しても「紙は自分で」の精神で、自分から根気よく関わり合って育てていくことがとても大切です。

 

少し前のことですが、オープンしたてのパン屋さんへ遊びに行っていました。

ある会合でちょっとしたご縁があって、クラファンでちょっとした支援をしたりして、ちょっとした繋がりがあったからですが、ちょっとした偶然でお店のオープン日にちょっとだけ近くにいることが判明したんですよね。

近くとは言え、地図上ではすぐそこだよね的な感覚なだけで、時間的には3時間くらいはかかるでしょうか。

千葉県で言えば市川市から先っぽの館山に行くくらい、北海道なら隣の都市に行くような感覚でしょうから、まぁまぁの小旅行かもしれません。

とはいえ、オープン日というのは二度と来ないですし、せっかくのご縁を大切にしたいなぁという思いから、さくっとお手伝いに行ってみることにしました。

初MGが二度と来ないのと同じような感覚なので、貴重な体験には変わりはありませんから、機会を逃さないという点ではフットワークは軽くなるのかもしれません。

ただお店のオープン日には行けなかったので、その翌日と次の日の2日間、お手伝いに行ってきました。

わたしは20代はずっと飲食業界で働いていたとはいっても、パン屋さんは専門性の高い業種といえるでしょうから、いきなり役に立てるわけもなく。

裏方の仕込みをせこせことこなしているうちに、あっという間に時間が過ぎていくような感じですね。

そんな中、お店の中の雰囲気を見ていたのですが、オープン直後の混乱はあれど、意図的に明るい雰囲気を作っている感覚がよく伝わってきました

さすがはエンタメパン屋を銘打っているだけあって、お客様に楽しさを提供するだけではなくて、働く姿勢にもエンタメ性を追求しているのがコンセプトでもあり、企業文化として目指している感じですね。

明元素とよく言われますが、働いている場だけでも意識するだけで仕事のしやすさ、社員同士の関わり合いやすさが段違いに向上する雰囲気を作り出せるでしょう

とはいえ、表面上はうまくいっているように見えてもオーナーの気苦労は絶えないもので、まだ20代で若いオーナー兼店長さんにはなかなか思い通りなお店にならないことで悶々とした夜を過ごしているようです。

その要因はスタッフのレベルの低さだそうです。

例えば「洗い物をして」とお願いしたら、30分延々と洗い物をしていたことがあったそうですが、どうやら「それは違うでしょ!」と感じてしまうみたい。

オーナーの頭の中では「洗い物に30分もかかるわけがない」と見えるので、この時間に何をやっていたんだ。。。と不満だけが残っていたということです。

そして行きついたところは「もっといい人材が欲しい」と、夜に食事をご一緒した時にこぼしていたのが印象的ですね。

さて、主要都市から3時間くらいかかる場所にあるパン屋さんに、オーナーが望むような「いい人材」が来る可能性があるかというと、限りなくゼロに近いでしょう。

ましてや今は人材難の時代。

一般的な中小企業でも採用にとても苦労しているのに、働き手からは人気のない飲食業で、ましてや地方となれば人で苦労するのは当たり前なお話で、そんなところで根をあげていては先が見えません。

中小企業にはオーナーが考えるような「いい人材」は入ってきません。

今いてくれる人たちに感謝をし、愛をもって根気よく育て上げることがとても大切です。

 

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