何かしらの仕組みを導入する際の第一歩目は、変化に慣れさせることから始まることが多いので、企業文化として定着するにはある程度の期間を必要とすることを念頭に置くことが大切です。
出張へ行く際のホテルをあれこれ予約していると、人の動きや流れの具合がちょっと見えてくるのが面白いところなんですよね。
毎月かかさずホテルの予約をしていると、ある瞬間を境として価格に上下動が発生することがあります。
その要因は様々ありますが、基本的には需要と供給の関係なので予約が多くなって空室が減れば価格は上がり、全然予約が入らないで空室が多いと価格が下がるようになるのは明白でしょう。
これはダイナミックプライシングと言われていて、導入され始めた初期の段階では担当者の勘と経験と度胸で行われていたものが、今となってはシステム化されて色んなホテルに導入をされています。
楽天トラベルやじゃらん等の予約サイトに登録をして、ダイナミックプライシングのシステムを導入していれば、設定次第で価格をリアルタイムに変動させてくれるような感じですね。
そんなこんなで、実は定点観測をすることによって世界の人の動きや動向が把握できたりしますが、業態によっては顧客数の増減やビジネスチャンスにも繋がってくるので大事な指標になるでしょう。
ダイナミックプライシングのように、これまでの慣習を打ち破って真っ先に行動をして成果の出た仕組みというのは、早い段階システム化されて一般に広まっていきます。
今ではやり方や手法という仕組みだけではなくて、飲食業の業態や保険の販売などもFCという形で誰でもビジネスができるようにしているのが興味深いところ。
よく巷で先行者利益と言われていると思いますが、かつてはその期間も長かったために大きな利益を上げることができました。
ただ今となっては先行者利益の形態が変化し、その仕組みを他に販売することで大きな利益を上げることが増えてきました。
そういった新しいシステムが世の中には多く出回ってきており、導入するだけで業務を簡略化したり集客に活用できたりする素敵な仕組みが多く出てきているのが現状です。
これらは使いようによっては効果を発揮しますが、あらゆる環境に適応したシステムというものはほぼないと言っていいでしょう。
どんなに魅力的なFCチェーンも出店場所を間違えたらお客様は来ませんし、FCという仕組みを扱える人材が揃わないと継続した運営ができません。
どんなに素晴らしく見える仕組みも企業文化や商習慣、顧客属性などによる影響を大きく受けるので、他でうまくいった仕組みだからといって、そのまま導入すれば成果が出るわけではないということです。
例えば高齢者向けのサービスなのに、スマホアプリを活用する仕組みというのは相当ハードルが高く、導入コストに見合う成果がでるまでには多大な時間と労力が必要となるのは目に見えています。
とはいうものの、だからといって今と同じやり方のままで事業を継続していけるはずもありませんので、新しいやり方・考え方を取り入れる必要があるでしょう。
そんな時は独自で編み出していくのも1つの手段なのですが、他でうまくいっていることを取り入れるのが近道だったりします。
先ほどまでの話から言っていることが違うと思われるかもしれませんが、何かしらの仕組みを導入したり真似したりする際は、そのままでは使い物にならないかもしれないという認識を持っておくことがとても大切ということです。
ちょっとだけ使ってみて、合わないから止めて次の仕組みを。。。なんてやっていたら、いつまで経っても成果はでませんし、現場が疲弊していくだけ。
これと決めた仕組みを企業文化として定着させるためには、まずそのまま取り入れてから自社に合わせて変えていくことが重要なんです。
企業文化にまで浸透させるにはまぁまぁの年月が必要な場合が多いですが、愚直にやり続ける・やり切ることがとても大切です。
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