現状はまだまだ盤石ではないことがほとんどだと思いますが、それでも手元から必要なピースが抜け落ちていくことも多いので、色んな想定をしておくことがとても大切です。
お正月連休もいい感じに終わり、成人式もあちこちで開催されてから企業の研修もちょこちょこ動き出してきたような感じがします。
中には1月2日からMGをしていたところも見かけましたが、世間一般から見たらまぁまぁ振り切っているように見られるのかもしれません。
わたしも内心は行ってみたかったような心持ちですが、毎年の行事として実家に子供を連れていく日になっているので、まぁ外せないような感じでした。
そんな動き出した新年一発目のお仕事で企業の経営計画作成に伺ったところ、ガラッと業態を変えた企業がようやく軌道に乗って、この数年の努力の成果が実を結び始めてきたのを目の当たりにできたのが嬉しかったですね。
創業以来続けてきた事業をすべて売却をして、多角化してきた事業の中から「これ!」という1つにリソースを集中して絞った結果、明るい未来しか見えない会社へと変貌を遂げました。
この数年はコロナ禍という環境の変化もありましたが、やるべきことをやり、我慢するところを我慢し、着実に歩を進めている企業はやっぱり強いなって思う瞬間です。

とりまく環境の変化によって、今営んでいる事業が儲からなくなってくるということは常に発生する可能性があります。
大抵の場合は需要と供給の関係や営業努力の成果によって一時期の増減に収まりますが、斜陽産業など新製品や他の代替品に顧客を取られる一方の場合は、将来にわたって稼ぎ続けることが難しい事業もあるでしょう。
さて、その場合に将来にわたって稼げる他事業がないと、現事業の終焉と同時に企業の終焉を迎えてしまいます。
最近はそこまで粘るよりも早々に事業をたたんで利益を確定したり、事業売却をしたりすることも増えましたが、ひと昔前は資金繰りが詰まって倒産するということも多かったような印象です。
そんなことが起きる前に手を打っておくことが必要になるのですが、実は自分たちの事業が上手くいっている時ほど、いざ売れなくなってきた時のことが考えられなかったりするものです。
そして大きな山が過ぎ、下り坂に差し掛かってきたところで「あれ?」と思っても、すでに手遅れということが起こったりするのが、事業活動の怖いところなんだなぁって実感します。

とはいうものの、人間は経験をしていないことを基にして未来を想定することはなかなかに難しいものです。
なので、身近な事象に置き換えて考える必要があるので、ここでは今の状況から具体的に変化させた状況に置き換えて考えてみると、不思議と未来が見えてきたりします。
手っ取り早いのは、今の事業の売上を半分にした時の数字を出してみるといいですね。
いざそんな状況になった場合、さて今の自分ならどうするかを想定してみてください。
そんな世の中はそう遠くない未来に訪れる可能性はまぁまぁありますので、今のうちから考えてみるのもリスクヘッジの一環として有効だったりします。
これって売上だけではなくて、人事にも使えるんです。
例えばゴリゴリ働いて成果を出してくれている部下がいたとして、もしその人が突然いなくなったとしたらどうなるか。
今の取引先が突然取引を停止したらどうなるか。
そんなことを想定しておくことで、今からできることを少しでも手を打っておくことができ、未来へバトンを渡せるような永続する事業を作っていけるのです。
さて、今から手持ちのピースの1つをちょこっと抜いてみるのも面白いものですよ。
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