高い目標はとても大切であり、経営において必須な考え方ではありますが、作っただけで安心して足元がおろそかになってしまうこともありますので、1歩1歩着実に歩んでいるかもとても大切です。
前回のブログで未来の計画を作る的なことを書いていますが、今回はそれはそれとして日々の実行の観点から書いてみようかなと思います。
会社の経営計画を作成する時には、今よりも会社を成長させようと考える場合が多いと思います。
来年はもっと利益を取りたいとか、もっと売れるようにしたいとか、逆に赤字から脱却するにはこれくらいは売上がないととか。
そうやって経営計画を作っていくと、まぁまぁ売上をあげないといけなくなる目標になることが多かったりするでしょう。
10億の売上だったのが、11.5億くらいは目指さないと目標利益にならないから頑張ろう!的な計画となって、さて差額の1.5億の売上をどうやってひねり出そうかと思案するかと思いきや。
張り切っているのは社長だけで、社員は高すぎる目標に半ば放心状態で、どうしていいかわからずにいつもと変わらない日々を過ごしてしまうようなことが起こり得ます。
というか、起こっている場を目の当たりにしたこともあるので、そうなると現場は無気力になったり離職が増えたりと困ったことが多く発生してしまうことにもなります。

そこは社長の力量次第でしょう、と言われてしまえば終わってしまいますし、たいていの中小企業は社長次第で在り方も利益も変わりますので、一般的な社長は例外なく努力も勉強もしています。
「俺はしていないよ~」と言われる方でも、本人の感覚ではしていないつもりなだけで、傍から見ていたら四六時中事業のことを考えていたり、無意識にアンテナを張って鋭く観察をしていたりするものです。
そんなこんなで経営の勉強をしてみると、よく見かけるのが「高い目標を掲げよ」という手法ですね。
わたし自身もそんな環境で育ってきた経緯がありますので、高い目標を掲げる意図を理解しているつもりですが、実はこれだけでは上手くいかないことが多いです。
高い目標というのは言ってしまえば絵に描いた餅であり、眺めているだけではお腹は満たされないのと同じように、高い目標を作ったとしてもそこに至る道筋を開拓しなければ達成できません。
その障害となるのが、実は日本人の気質にあるかもしれないんですよね。

高い目標を継続して達成するというのは言い換えるとアメリカンドリーム的な考え方であり、すごい成果を出すぜ!という目標に対してモチベーションを得る手法です。
遺伝子に関する研究になりますが、日本人の遺伝子の多くはポジティブな想像をしたことでモチベーションが上がる人の割合が極端に低く、実は2%もいないという研究結果があります。
対してアメリカ人の遺伝子は30%以上が大きな目標にモチベートされるので、アメリカンドリームといった夢に対しての原動力がものすごく大きくて、高い目標に向かってやり続けられる結果、達成してしまうようなことが起こります。
ということは、日本人の多くは高い目標ではモチベートされない可能性が高いということであり、心が折れてしまったり思考停止してしまったり等の逆効果になり得てしまう手法なんです。
だた高い目標が不要かと言われるとそうでもなく、人や組織の変革という観点ではとても有効な手法です。
それだけでは足りないことが多いので、小さな目標を積み重ねて達成をして、大きな目標への道筋を作らせることもとても大切です。
大事を成すにしても、魔法のようにいきなり成せるわけではありません。
小さなことをコツコツと積み重ねて、やり続けていった結果でしか高い目標へはたどり着けないので、小さな目標を着実に実行していく手法も並行して必要なことも多いのです。
そういった地道なチェックも社長の大切な仕事の1つです。
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