短所を無くしたらすごい人間になれるかと言えばそうではなく、ただの当たり障りのない人みたいな感じになるだけなので、磨くところをじっくり考えることは結構大切だったりします。
MGをしていると、本当に色んな感想文と向き合うことになります。
基本的には自分の意思決定で参加をする研修なので、99%の参加者が前向きな感想文を書いてくれるのが特徴的でしょうか。
自分の仕事に活かしていきたいとか、業務に落とし込んでいきたいとか、自分の部署の数字が気になりますとか、そんな感じですね。
前向きなのだけれども当たり障りがないというか、こう書いておけば間違いはないだろうというか、テストで80点取れるだろう的な感覚かもしれません。
経験上の話でいえば、それらの表現をした参加者達は実行までには至らない、もしくはちょっと実行してみて一瞬で燃え尽きるのがほとんどだったりします。
それはそうなんです。
今まで何十年と生きてきた経験値があって、少なからず成果も挙げてきた人たちが、ちょっと2日間いい話を聞いたからといって次の日から長年やってきた仕事のやり方を捨てるかと言えば、当然のことながら捨てませんよね。
それでも今までの経験値に新しい観点を入れることで業績を上げてもらったり、楽に仕事ができるようになったり、周囲に気遣いができる時間や余裕が生まれたりすると素敵だなって思います。
ごく一部の人たちが粘り強くMGを続けて現場でも実行していって、驚くような成果を出す人たちがいるというのは事実ですし、わたし自身のモチベーションにもなる現象です。
それとは別に前向きは前向きなのですが、修羅の道をゆく前向きさって実はあるんです。
感想文の中でこんなフレーズがありました。
「長所を伸ばす、短所を無くす努力をする必要があると思いました」
結論から言うとかなりの長丁場になります。
できなくはないのですが相当な努力が必要ですので、実行し続けるにはまぁまぁの決意と気合が必要ですし、短所を克服した後の明確なゴールがないと途中で挫折することが多いでしょう。
世の中でどんなにすごい人に見えたとしても短所はありますし、短所がないように見えていても陰で必死に努力をしていたりするものです。
今まで長い年月を生きてきたからこそ、その過程で身についた考え方が骨の髄まで染みついているわけですから、そう簡単には変えられません。
昔からよく言うじゃありませんか、病は治るが癖は治らぬってね。
不治の病と同じで医者は余命1年というかもしれませんが、本人の努力と気合で治ってしまうなんてこともありますので、そこは決意次第でしょう。
多くの人は完治までには至らないと感じていますので、治らないまでも気をつけたり意識したり、そんな手段を考えた方がいいとは思っています。
どんなやり方で気をつければいいのか、なんてよく聞かれますが、それはその人本人の長所を使うのが手っ取り早いというか、ほぼ唯一のやり方になると思っています。
なので必勝法はなくて個人個人で手法は異なりますが、よくある手段としては紙に書き出して張り出すとか、仲間に声をかけて手伝ってもらうとか、繰り返し試してみて新しい癖にするとか、スケジュールに入れておくとか。
わたし的には短所という表現もあまり好きではありませんが、無くすよりも活かしてみるのも面白い手段だと思っています。
そんな感じにゆるく短所と付き合ってみるのもいいものです。
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