課題というのはなかなか自分では気付かないもので、課題とすら思わずに大変な毎日を送っていることが当たり前に感じているともったいないですから、時には自分自身の本当の声に耳を傾けてあげるのも大切です。
自分でめっちゃ頑張っている人ほど、なかなか人に相談しなかったりする光景を目の当たりにするかもしれません。
そんなことを感じたのはとある研修に参加した際の雑談でした。
参加者層としては小さく事業を行っている業態で、1人で事業が完結していたり、多くても10名とかそんなイメージかもしれません。
そうなると経営について話せる人は社内にはいないでしょうし、そもそも経営について誰かに相談するという行為自体が思いつかなかったりします。
それ以前に経営ってなんだろう、という漠然とした感覚の中で経営をしている方も多いでしょうから、人によってはふわふわとしていたり、本当に大丈夫だろうかと不安になるかもしれません。
ただ事業的には上手くいっているので、今まで考えてこなかったりしますし、今後も特に考えなくても大丈夫な事業もあるのは確かなんですよね。
それでも面白いことに、他の経営者から「話を聞いてあげて!」と頼まれたので、ある事業を営んでいる方の話を聞くことになりました。
色々と事業内容を聞いていたのですが、内容は「こだわるとついつい原価が上がっちゃう」とか「顧客の要望があれこれあって」とか、日々の困りごと的なお話。
わたしもふむふむと相槌を打ちながら聞いているのですが、だいたい出揃ったかなーと思った段階でまず1つ聞くことにしました。
「それで何に困っているんですか?」
そう聞くと、相手はしばらく沈黙した後、ぼそっと一言つぶやいたんです。
「何に困っているんでしょう」
会社というのはよく船に例えられると思いますが、経営者は云わば船長に当たり、船の行先や航路や工程、船員の選出や仕事の割り振りなどを行います。
その船長が船内で起こっているトラブルに奔走してしまって、行先とか航路を見失ってしまうのは結構怖いことだったりします。
社内の人数が少ない場合は社長もいっぱしの戦力ですから、現場の仕事もとても大事なのですが、それ以上に経営者である以上は俯瞰的な視点での仕事に比重を置く必要があります。
というわけで、話の主軸をこれからのこと、主には事業を通じて何を実現していきたいのかを中心に聞くことにした感じですね。
そんなことをのほほんと話していると、実は今やっている事業を今後も続けたいのかわからない、なんて本音を言ってくれたりします。
結論的には2年以内に事業をやめる選択肢も出てきたし、新しい事業をやるかもしれないし、スタッフと色々話して意見を聞いてみます的なことになったのが良かったなぁって感じです。
これって自分一人ではほぼ気付けることではなく、一人の努力では視野は広がっていかないものですが、色んな人と交流を持つことで自分にない視点を知ることになります。
何も困ってないと感じていても、事あるごとに交流をしていくと新たな世界が広がっていくのでお勧めです。
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