広く浅くという考え方もありますが、基本は1つの物事に対しては誰よりも精通していることが大切なので、とことんの深掘りが幅を広げていく土台となります。
興味や好奇心は人が成長をする土壌である、なんてことはよく耳にする話であるかもしれません。
人は経験をすることで判断材料が増え、思考パターンが変わり、結果的に意思決定の精度や内容が変わっていくものです。
さらには何かをやってみたいとか、ずっと続けていきたいというモチベーションは、強い興味や好奇心から生まれてくるものです。
なので人によっては次々と興味関心が湧いてきてしまって、あれやこれやとやりたくなる時期があるかもしれません。
前回のブログでも書いてありますが、人は複数のことをこなしている時にドーパミンを分泌する生き物なので、「俺、結構すごいことをしてる」なんていう高揚感を得やすいことがわかっています。
ただ脳がそう思わせているだけなので、本当にすごい成果を出せているかというと、実はあまりいい結果を出せていないこともわかっているのが面白いところですね。
マルチタスクはわかりやすい例えになるのですが、もう1つ言い換えると次々と新しい学習をしていってしまうことも、実は同じような結果を招きます。
人は物事を学ぶ際の方法として、読む・聞くという学習方法をとることがほとんどでしょう。
これらは時間効率としては優秀で、読むのは1人が使った時間だけで済みますし、聞くのは最低2人×使った時間でいいですし、動画などに撮っておけば1人が見る時間だけで学習することが可能です。
逆に時間効率だけを考えると、集合研修は人が集まらないと学習できないので、移動時間や研修時間の総時間に集まった人数分を掛け算しますし、集客に使う時間なども含めたらまぁまぁの時間を使うことになりますからね。
なのでお手軽に可能な読書や視聴が活用されていきますが、お手軽な分、あれこれと手を出せてしまうのも読書や視聴といった学習方法の特徴です。
結果、せっかく学んでいたとしても身に付ける前に次を探してしまうと、結局は何も身につかないままに時間が過ぎていってしまうということが起こっていないでしょうか。
人は何かを身につけたいと思った時にめちゃくちゃ勉強をしますが、知識が増えていくにつれて、すごくわかった気になります。
知識はとても大切なのですが、知識というのはあくまで前提条件。
豊富な知識をベースとして、その知識を活用できる様々なケースを体験・実践して初めて身についたと言えるレベルに昇華します。
その過程をごっそりと省略してしまって、知識がついたからもっとすごい次の知識へ、とあれこれ目移りしてしまうのはとてももったいないことなのです。
人はついついベストを探してしまう生き物ですが、ベストはなかなか見つけられないですし、すごく時間をかけて見つけたとしても、見つけた時にはすでに時代が変わってベストではないことがほとんどです。
同様にベターを見つけるのは上手なのですが、ベターでもOKと受け入れることは上手ではありません。
面白いですよね。
わたしの第一資質【最上志向】はそんな永久ループにハマってしまう可能性があるので、俗にいう「足るを知る」のも有効だったりします。
究極のベストを探りながらも、今を磨いていくことが大切な時間になるのです。
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