クイズ番組が人気だった頃は正解のオンパレードでしたが、そんな時代を長く続けていたら経済も低迷してきたので、正しいとは限らないけど時代に適した解が必要なのは間違いありません。
セミナーや研修を行っていると、受講生に問いかける場面は結構多かったりします。
どこでどんな問いかけをするとかは特に計算をしていないので、時に唐突に問いかけを投げかけたり、幅が広すぎてどう回答すればいいかわからないような問いかけをすることもあります。
それはそれで反省点でもあるのですが、基本的には問いかけに対して正解というものがない問いかけをしていることがほとんどだと思っています。
「どう感じる?」「どう思う?」であったり、「そんな時どうする?」「どんな方法がある?」であったり、本人がどうであるかを問いかけるような感じですね。
もちろんこれらには明確な答えを持っているのは問いかけられた本人しかいませんし、だから正解というものもありません。
それなのに、「どんな答えをすれば正解なんだろう」という観点から回答を考えるという、そんな思考プロセスを辿る様子をちょこちょこと見かけます。
もし物事に明確な正解があるのならば、簡単に言ってしまえば正解を教えるだけで成果が出るはずであり、長時間の研修や勉強会をする必要はないのです。
これが正解だったと後から振り返ることはできるかもしれませんが、その正解とてある一定の基準以上の結果が出るやる方のうちのたった1つというだけのこと。
正解だと思ったやり方以上に結果が出るやり方があることに気が付かず、自分はこれが正解だと思い込んだということなんです。
そして正解だと思い込んだが最後。
安心しきってそれ以上を追い求めなくなるのが、リアルな現場で起こっていることかもしれません。
こんなことを書きながら、かなり昔に全部原価でコスト管理をしていた会社が頑なにこのやり方で問題ないと言っていたのを、ふと思い出してしまった今日この頃です。
まぁ、確かに利益は出ていたらしいので全く困っていなかったし、正解のやり方でやっているという自負はあったのでしょうね。
そんなこともあり、物事を探究する際に「正解」というワードで探してしまうと、少しだけ不具合が起こるかもしれないということがわかるかもしれません。
そもそも正解というのは「正しく解釈すること」であったり、「正しい回答をすること」であります。
「どう思う?」や「どんな方法がある?」という問いに対して、「正しい解釈」なんてものはないですし、「正しい回答」なんてこちらは何1つ用意していません。
クイズをしているわけではないので、正解が1つだけということはあり得ないんです。
それでもついつい正解を探してしまうのは、現代人に染みついた癖や習性なのかもしれません。
染みついてしまった思考回路を修正することは並大抵のことではありませんが、まずはそこに気付いて視点を変えることが第一歩だったりします。
正解を探すのではなく、最適解を自分たちの力で探していく。
そんなstepを踏み出せるかどうかが未来を決め、今を変える原動力になっていきます。
実はこんなところがTOCでは1つの肝になってくると思っていますが、その話は次回に書こうかなと思います。
〈募集中のMG/TOC〉
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