ネットで検索をすれば汗をかかずにある程度の答えを出してくれる時代になりましたが、即答したり総合的に判断したり力はかいた汗に比例します。
人って誰でも早道とか裏道を使いたいと思うかもしれません。
車を運転していると渋滞に巻き込まれる時がありますが、そんな時ってついつい脇道に入ると早く目的地につけるんじゃないかな、と頭をよぎったりしてね。
そう感じるのはごく自然のことですし、物事を効率よく処理していきたいという感覚が無意識に身についている人ほど、強く感じてしまうでしょう。
人の資質によっては渋滞に巻き込まれている時間自体に苦痛を感じるので、脇道に入って少しでも動いている時間を作りたいという動機の人もいるようです。
それはそれで試してみる価値は十分にありますが、脇道に入って回り道をしたとしても道を熟知していない場合は早く着くかはもちろんわかりませんので、ほぼ博打です。
それでも試す人がいるのは人間のサガであり、資質の成せる業であるので、人の違いってとても面白いと思える瞬間だと感じています。
近道や裏道って言葉は何気に心惹かれるものがありますよね。
最近はタイムパフォーマンス的な言葉がよく使われますし、効率化といえば時間短縮と考える人もいると思います。
わたしも業務効率の観点で企業のサポートに入る場合の指標に時間を使うこともありますし、何か施策を実行した際の効果測定にはとても便利なのが時間という数字です。
よく同じ粗利益額を稼ぐためにかけた時間を測定して、より短い時間で済ませることができれば成果が出たよね、という考え方をします。
これって単純作業であったり、十分に業務内容を熟知した上での効率化の場合はとても高い効果を出しますが、作業者がまだ十分に育っていない場合に実施してしまうと教育の機会を失うことにもなり兼ねないのが諸刃の剣なんです。
冒頭の渋滞の例では裏道を選ぶのはただの博打で済みますが、さて仕事の中で考えると経験の量というのは思いのほか人の成長に関わってくるということを痛いほど身に染みる時期がありました。
世の中には道具というのは色々とあると思いますし、道具が便利であればあるほど作業が順調に進んだり、大変だった作業が楽になったりするものです。
それらの道具は本来自分の手でやっていたことを代わりにやってくれるもので、違う見方をするとそのプロセスを完全にすっ飛ばすということです。
ということは本来自分の手で実施して得られていた経験値がすっぱりとなくなるということを意味するのです。
自分自身にノウハウがなくても道具や仕組みがやってくれるので、簡単に価値を生み出していると思い込んでしまうかもしれませんが、これって本人の実力ではないことも多いのです。
わたしも経営計画のサポートとして業務に従事していた駆け出しの頃、とても便利な道具が用意されていたのでペーペーな社員の一人でもなんとか形になっていた時期がありました。
ただ形になっていたというだけで、その経営計画を作成した数字の意味合いだったり、どう実施していくかなどの中身がすっぽりと抜けていたりしたものです。
その事に気付いてからは早道や裏道ばかりではほとんど身につかないことが身に染みて、実力をつけるには泥臭くコツコツと学び続ける、実践し続けることが大事だとわかった感じです。
その頃はすでに30代も半ばに差し掛かっていたので、もうちょっと早く気付いておけばと思うこともありますが、気付いた時がスタートなのでそこからコツコツやり続けることが未来を創ります。
そんなことを思いながら、やっぱり早道裏道って魅力的に映るんですよね(笑)。
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