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状態と感情

状態と感情

状態と感情を分けて考えることで必要な行動が変わってくるのですが、状態は変えられないので感情に至るプロセスを理解することが大切です。

 

わたしは1人で会社を運営している関係もあってか、1人で過ごす時間がまぁまぁ長いと思っています。

1人で過ごしてばっかりだと、人によっては寂しく感じることもあるかもしれませんし、人恋しくなる瞬間が訪れてついついLINEとか連絡を取ってしまうこともあるかもしれません。

わたしの場合は寂しいと感じることはほぼなくて、必要な時に必要な人と接していることが大事だったりします。

なので1人だからといって寂しいわけではなく、むしろ1人のほうが楽でしょと解釈されて必要以上に1人にされている状態があった場合、寂しいと感じることが多いです。

なかなかにややこしい文章ですが、これって状態と解釈と感情の関係で成り立っているような気がしています。

例えばある状態(1人でいる)に対して、人がどのように解釈(わたしは必要とされていない)をして、その結果どんな感情(寂しい)が生じるか、なんて感じですね。

この解釈というのが人それぞれ異なっているので、ある状態に対して人それぞれの感情が湧きあがります。

そして状態というのがシンプルでしたらわかりやすいのですけれども、複雑に捉えられる状態というのも数多く存在するので、感情までに至るプロセスがまぁまぁ複雑です

ちょっと前に少しだけネットで騒がれた例でいうと、映画館で席が別々になってしまったカップルがいたのですが、ある男性に席を交換してほしいとお願いしたところ、断られてしまったそうです。

ネットの投稿では起こった事実(状態)だけが書かれているのにも関わらず、まぁ色んな意見や感情が出るわ出るわでなかなかに面白かったのを記憶しています。

「断られて当然だ」という解釈もあれば、「1人で映画に来ている寂しい人」という解釈、「相手を思いやれない人」や「計画性のないカップル」なんていう解釈もあり、そこから発生する感情を書き連ねている人もいた感じですね。

この解釈が違うというのはどういうメカニズムなのかというと、人の脳は足りない情報があると自分の経験則に従って補正しようとする機能が備わっているのです。

男性が1人で映画館に来ているという1つの状態から、人それぞれ持ち合わせている脳が足りない情報を補正して解釈をさせる感じですね。

ある人が推測した男性は「寂しい人」であり、ある人は「性格の悪い人」であり、ある人は「正しい主張をする人」であったということです。

その推測した解釈が自分の価値観と合っていれば心地よい感情が生まれますし、合っていなければ負の感情が湧き起こってくるでしょう。

それが人の数だけ発生しますから、たった1つの事実(状態)に対して様々な感情が沸き起こり、それが匿名のネットという外圧からの抑止力が乏しい環境では遠慮なしに出てくるという感じですね。

これが会社組織でも起こりえることですから、実は伝えるときにはきっちりと解釈の部分まで丁寧に伝える努力というのが必要となってきます。

事実という状態だけを伝えたとしたら、社員の数だけ解釈が異なり、それぞれの感情も違ったものが湧きあがります。

そうなると行動が異なるのは当たり前の話です。

価値観を揃えるというのは、ある意味では解釈を伝えて整えるという意味合いも含まれるのです。

 

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