キックオフミーティングからスタートして一歩ずつ進めていくプロジェクトですが、その前途は多難であり、ゴールへたどり着けるのはわずか1割のみだったりします。
経営をしていると、何かしらのプロジェクトがあちらこちらで立ち上がるものですよね。
社運を賭けた商品づくり的な大きなプロジェクトもあれば、部署での改善を進めるような小さなプロジェクトもあるでしょう。
その進捗はプロジェクトチームの双肩にかかっているものですが、見ている方はやきもきすることもあるかもしれません。
チーム活動で成果を出すことを目指しているのですから、定期的に状況確認をすることがほとんどだと思いますが、まぁまぁの頻度で予定通りにいかないことが起こったりするものです。
予定通りにいかないともやっとするものなのですが、そもそもプロジェクトというのは予定通りにいかないのが当たり前であり、そんな時にどうするかを考えるのがリーダーの役割だったりします。
この辺りはTOCの第1ゲームでさらっとやるので知っている人は多いのかもしれませんが、いざそんな状況になった場合はあれこれと悩んでしまったりするものだと思います。
そもそもの話で言うと、一説にはプロジェクトの9割は失敗すると言われています。
いやいや1割以上は成功してるよ~、と思うかもしれませんし、わたしも聞いた時はそう感じたものでした。
とはいえ、よくよく考えてみればちょっとした納期遅れや、成果が出なくて立ち消えてしまったり、いつの間にか振り返りも行われなくなったり、環境の変化から不必要になったり。
プロジェクトが頓挫する要因は数えきれないくらい存在するもので、すべてをひっくるめていくとまぁまぁの数が失敗していると言ってもいいのかもしれません。
9割の内訳もさっくりと出ていて、内部のリソース不足が2割で、残りの7割は外部環境の変化が原因だそうです。
7割も失敗する外部環境の変化というのは、思っていたのと違ったとか、やり進めてみたら全然求められているものではなかったとか、単純なリサーチ不足が多くを占めているのが興味深いところです。
9割も失敗するということは、あるプロジェクトを成功させるためのスキルというのは幅広く必要であり、プロジェクトリーダーに求められることは多様にわたるということですね。
一般的なイメージで言えばチームの統率とかコミュニケーションみたいな表現になるのかもしれませんが、その表現で事態が改善するのならば9割も失敗しないのでしょう。
プロジェクトに関する書籍も多く販売されていますが、よく見られるのがチームの目標共有や計画作成、振り返りの技術的な感じのことが主軸な気がしています。
それらも大切な要因なのは間違いありませんが、失敗の要因が外部環境の変化が7割ということは、成功に導くためにはまず外部環境のリサーチ力を強化することが重要だったりします。
良くあるのが「思ってたのと違った」みたいなイメージの違いや、やっているうちにわからなかったことが見えてきたとか、ニーズが微妙にズレていたみたいなことが多いかもしれません。
そのことに気付いたらプロジェクト内容も変えていかないといけないのですが、実はそうなるとモチベーションは大きく下がるものです。
そのような状態に対して、しっかりと説明をして納得させられるかどうかが進捗に大きく影響を与えるものであり、説明責任を果たせないプロジェクトは終焉に向かうことが多いと言われています。
企業によっては「とにかくやれ」の文化が定着していたらプロジェクトの推進力は保たれますが、どの企業でもその文化にできるわけでもなく、企業文化の変容には10年単位の時間がかかるのが現実です。
根底にあるのは外部環境の変化を掴み取って、それに対応できる能力を内部に持つことがキーとなります。
プロジェクトとは問題解決の繰り返しなのですが、内部の変化の繰り返しでもありますから、メンバーは常に試されごとと一緒なのが面白い立ち位置なんです。
〈募集中のMG/TOC〉
■3月27-28日(水木)
千里堂CFMG in網走
■5月1-2日(水木)
ジーラボMG in東陽町
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R☆MG in神田 feat.千葉均
■5月5日(日)
MT日程管理 in神田 feat.千葉均
■5月25-26日(土日)
ジーラボMG in神田
■7月6-7日(土日)
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ジーラボ理美容版MG in神田
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