慣れ親しんだ考え方を変えるのはとても大変ですが、これからの人生の方が圧倒的に長いので、早く気付いた方が人生楽しくなるのは間違いありません。
今週一週間はバッファ期間みたいな空白期間で、あまり予定を入れていなかったのですが、なんだかんだとzoom連絡や打ち合わせ等は入るんですよね。
仕事には予定通りという事態は存在しないと思った方が気が楽で、想定外を悪と捉えるとまぁまぁ辛い人生を歩むことになるような気がしています。
特にきっちりと仕事をこなしたいと考えている人ほど想定外の出来事が嫌と感じるもので、他から「真面目」と評価される人ほど想定内に収めたいと思うものです。
そういう考え方の人が不確定要素の多い職場に配属されてしまうと不運なもので、毎日が苦痛でしょうがなかったりするでしょう。
結果的に考えすぎてしまった結果、体調を崩してしまったり鬱になってしまったりと、真面目で真剣に仕事に取り組んでいるからこその事態に陥ってしまったりします。
社員それぞれの個性を活かせる職場を提供できることが望ましいのですが、中小企業となると役割も余裕も潤沢にあるわけではありませんから、社員の教育と一緒にマインドセットとの向き合い方も伝える必要もあるかもと思っています。
そんなことを考えながら、来週は新卒研修の一部を引き受けているので、いつもとは違った方向から伝えることを画策していたりします。
日本労働組合総連合会の調査によれば、高校生でアルバイト経験がある学生は35.8％ですが、大学生になると90.7％と一気に跳ね上がります。
多くの大学生が「仕事」を経験しているはずですが、いずれ職場から離れていくことが多いアルバイトという性質上、深く教育をされていないことがほとんどでしょう。
中にはどこの会社へ行っても通用するように教育をしてくれる職場もあるかもしれませんが、おそらく多くの学生にとっては臨んでいない職場環境だろうと思っています。
学生にとってアルバイトはお金を得るために時間を提供する行為であるので、志望動機の上位は家から近い、勤務時間の都合が良い、給料が高い、が目立ちますから。
やりたい仕事とか専門知識を学べるという動機も少数ながらいますが、多くの学生の就職マインドは自分都合で考えているというのが実情なのでしょう。
少子化へと突き進んでいる時代の特性で働き手が不足していきますから、働き手が自分都合で考えられる傾向が顕著に表れてきているような気もしています。
とはいえ、温い環境では個人も企業も成長を望めるはずもなく、人間は行動した分しか成長をしない生き物だと思っていますから、自分都合の考え方をある程度捨てない限りは行動も変わらないでしょう。
そんな視点から新卒社員と向き合うつもりですが、まぁ一番の大きな変化は学生と社会人の立ち位置の違いについて理解することからなんだと思っています。
ほんとね、学生は夢のような環境だなぁって今となっては思いますが、よほどの富豪ではない限りいつまでも学生の立場でいられるわけではありませんので、いつかは夢から醒めないといけません。
学生っていわばお客様の立場であり、世間からは子供と見なされるので、法律からも守られますし社会からも守られる傾向にあります。
多少の我儘は聞いてくれるし、多少の悪事を重ねても親や社会が守るので致命的な損失にはならないことが多いでしょう。
そんな温い環境から一転、社会人になるとお客様へ価値を提供する立場に変わりますし、社会からは突然大人として扱われるので守ってもくれず、日本国民としての義務も発生します。
この大きな寒暖差の影響を小さくしてくれる役割が親や学校であればいいのですが、その役割を全うできないことが多いので、採用をする企業が少しずつマインドセットを伝えていかないといけない時代になってきています。
はてさて、そんな話の時間を少しでも入れ込んでいこうかと思っていますが、どうなることやら。
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