人によって悩むポイントが違いますので、よく考えてしまう人には行動を促しますし、よく行動をしてしまう人には一緒に考えるようにしますが、共通するのはスタートは小さくということです。
わたしの周りにはなぜか事業を始めたいと思う人が結構な割合でいたりします。
結構な割合とは言っても誰も彼もというわけでもなく、よく見かけるなぁくらいの認識ですから、それが多いのか少ないのかはデータ的に判断できないのですが、起業が身近になっているのを肌で感じたりします。
それでたまーに「どうすればいいと思います？」的にアドバイスを求められることがあるのですが、初めての起業の場合はほぼ一択で「とにかく小さく始めること」です。
そもそもアドバイスを求めるということは方向性に悩んでいると思いますが、まだ第一歩すらも踏み込めていない状況なんだと思っています。
何かを売りたいのなら1個でも作って誰かに売ってみる、飲食店をやりたいのならシェアレストランでもいいので1日でも営業してみる、講師をしたいのなら1,000円でもいいので講座を開いてみる。
まだ何も始めていないからこそ、起業したいけど進んでいる気が全くしなくて、悩みが「どうすればいいと思います？」になっているのでしょう。
わたし的な観点でのアドバイスの中心は、状況を聞いた際に足りない点を補っていくような進め方を好むんだなぁって実感しています。
それはストレングスファインダーでいうと2位が【慎重さ】であり、その考え方を元に３位の【分析思考】を使って状況把握をして判断をしたいのですが、それらのベースには1位の【最上志向】がありますから、今あるリソースから一番やるべきことを見出すようなイメージになるでしょう。
そういえば以前に「ささやきコンサル」なんて言われたことがありますが、それはおそらく結論まで説明を省きがちで、さっと一言だけやるべきことを伝えるようなやり方をしていた時があったからかもしれませんね。
その時は別にコンサルをしているという意識はなくて、ただの日常会話での一幕だったはずですけど、人の無意識というのは仕事も日常も変わらないものですから、普段からそんな思考をしているんだなぁなんて我ながら変態だと思います。
そういうわけですから、もし仮にリスクヘッジお構いなしに始めてしまう人からの相談の場合は「とにかく小さく始めること」なんて言わずに、「まずは整理しましょうか」なんてことをアドバイスしたりします。
なので、よく聞かれる質問で「得意業種ってあるんですか？」と言われるのですが、わたしには一部を除いて業種専門のスキルが特別あるわけではなく、全業種で必要な考え方や手法を扱っているような感じになるかもしれません。
そんな今回は小さく始めることが主題で書き始めていますので、そのことに収束をしていくと、わたし自身も20歳代の頃は自分のお店を持ちたいなぁなんて思っていたりしました。
当時はカフェに興味がありましたから、わたし1人でゆっくり運営できるようなカフェをイメージしていた気がします。
とはいえ、当時は1人で運営できる規模なんてわかりませんから、頭の中でいくつかテーブル席があったりとか、まぁまぁ無謀な妄想をしていた記憶があります(笑)。
今となっては少しは世界が見えてきているので、ラーメン屋さんだったら1人運営だとカウンターだけの10席までかなぁ、居抜きで開業費用300万円、家賃は10坪10万～20万くらいでいければ御の字だなぁなんて予測がつきます。
これ以上の大きさでやるとなると初期投資が大きくなったりスタッフを雇用しないといけないなど、小さく始めるという範疇からは超えてくると思いますし、コストもリスクも高くつくので初めてでは基本オススメしません。
まだ経験もなくて何が起こっても対処できる自信と経験が積みあがるまでは、いつ撤退しても致命傷にならないくらいの規模で自己成長をしていくことを主軸にする感じですね。
わたしがこれまで社員として務めたモスバーガーもカプリチョーザも、最初は小さなお店からスタートしています。
モスバーガーは成増で2.8坪からスタートしましたし、カプリチョーザの原点である華婦里蝶座は渋谷の外れで6坪からスタートしています。
夢は大きくて希望のあるものでかまいませんが、一歩一歩がとても大切なのはどのステージでも変わらないものです。
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