情報が貴重な資源となる戦争では、真実を見抜くために2つ以上のルートから同じ情報が入ってきたものを事実と判断するように、経営においても情報の正確性は大事な要素になります。
いつも通りに近所のドトールで仕事をしていると、来るたびにお店にいるなぁってわかるくらいの常連さんを見かけるものですよね。
わたし自身は稀に月の半分以上お邪魔する時もありますが、ほとんどは月に10日も行けていないので常連と言うほどでもなく、ちょっとよく見かける程度の大人しい客といったところでしょうか。
今回は朝イチに必ず同じ席に座っている常連さんの隣に座りましたが、この常連さんはいつも新聞を持ち込んで読んでいる人です。
隣の席なので新聞の見出しに書いている大きな字は見えてしまうもので、今回はこんな見出しが書いてあったような記憶があります。
「中学国語 正答率大幅低下」
気になる単語なのでちらちら見ていると、どうやら国語のとある問題の正答率が過去最低だったらしくて、これを根拠に読む能力が大幅に落ちているのではないか、的な記事に見えた感じですね。
世間の傾向や状況から判断すれば、あり得ない状況でもないかもなぁと思ったりします。
スマホがこれだけ普及している世の中ですし、中学生と言えば欲望を優先させたがるお年頃ですから、延々と動画を見ていても飽きずに楽しめるでしょう。
そうなると文章を読むという機会は大幅に少なくなりますし、動画による豊富な情報量から人の気持ちや起こっていることを判断する方が圧倒的に機会は多いですよね。
ということは、文章を読んで状況把握や人の気持ちを想像することに慣れていませんから、文章から何かを問われてもよくわからない、なんていうことになり兼ねません。
ましてや国語の問題に出てくるシチュエーションなんて日常からは離れていて、動画のネタとしても出てこないでしょうから、「そんなん知らんがな」と匙を投げてしまう問題もあるかもしれません。
実際に無回答が多かった問題もあるそうなので、文章を読んで状況を理解した後にちょっとした未来を想像するという行為に慣れていないという、そんな中学生が増えている可能性があるということでしょう。
とはいえ、わたしはそこまでではないと思っていたりします。
そもそも新聞記事なんて飛ばしてなんぼな仕事をしていると思っているので、書いてあることをそのまま鵜呑みにするわけにはいきません。
国語の問題の正答率が過去最低というのが根拠ならば、そもそもその問題は毎年同じものなのかどうかが定かではありませんし、問題を変えているのであれば比較対象にすること自体がおかしな比較でしょう。
仮に問題を変えていたのならば、単純な正答率で比較することは全く意味のない行為であることは明白であるため、意図しているかどうかはわかりませんが、印象に残るタイトルを書いた飛ばし記事である可能性が高いと判断できると思っています。
もちろん毎年同じ問題で検証を実施している可能性も完全に否定はできませんので、飛ばし記事と決めつけるわけにはいきません。
いきませんが、記事として書かれている文章が推論であるのか、文章に潜んでいる事実はどんなことなのかを読み取る能力は、情報が溢れている今の時代には役に立つスキルなんです。
事業に必要な情報や報告された日報などの文章が真実なのかどうか、疑いもせずに意思決定をしてしまえば、その未来の行く末もわからないまま進むことになってしまいます。
前提条件を疑ったり確認したりする能力は、実は訓練しておいて損はない見通す力なんです。
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