社内の共通認識は取れていそうでいて取れていないものですので、たとえ社員数が少ないからといえども形あるものを道具として活用することがとても大切です。
BS経営に関してのサポートを行っている企業がいくつかあります。
がっつりと企業に入り込むわけではありませんが、未来計画を作成する際のポイントや進捗なんかを定期的にチェックをしたり、方針を策定する際の注意点を共有するような感じですね。
BSは会社の体質のようなものですから、何かを意思決定すればすぐにガラッと変わるわけでもなく、徐々に変化をさせていく手法を取る場合が多いです。
人間の体質改善も無理して一気に行うことはないですよね。
ひ弱な身体から丈夫な身体になりたいと思ったら、まずは身体に負担のない程度の運動から始めて、数ヶ月かけて負荷をかけられるようにしていくと思います。
そして徐々に負荷を強くできるようになったら、目指す目標に向かってメニューを作成して積み上げていくものですから、会社を強くする場合も一歩一歩行っていくことが重要だったりします。
丈夫な身体を作るには自分1人の努力の量である程度は決まりますが、丈夫で強い会社を作りたい場合はそう簡単にはいきません。
社長だけが頑張ったとしても強い会社にはなりませんし、自分の会社の中だけで頑張っていたとしても、周囲の協力してくれる方々に伝わっていなければ信用してくれません。
会社組織というのは社会に必要とされるからこそ存続できるわけで、自分の在りたいように会社運営ができるとは限らないのです。
ホントは在りたいように運営できるのがベストだと思いますが、組織が大きくなればなるほど本音と建て前みたいなものが必要ですよね。
なので、強い会社を作りたいと志したならば、周囲に信頼されるくらいの在り方になっている必要がありますし、信頼されるためには小さな信用を積み重ねていくことが大切となるのです。
一度信頼されてしまえば、たまに起こるちょっとしたポンコツくらいは笑って許してくれるでしょうし、他企業への乗り換えなんかも回避できたりします。
お手伝いするのはそんな感じのところですので、数字の目標作成はもちろんビシッと決めるのですが、数字は数字であくまで会社が目指す指標みたいなイメージかもしれません。
目標の数字に到達するためには社長だけではなくて組織全員の力が必要ですから、今ある制度や仕組みを整理整頓しなければいけない場合があることがあるでしょう。
基本的には中小企業、とくに小規模企業者となると社長をはじめとして所属する社員の力が企業の成果を決めますが、ある程度の規模になってくると共通認識が必要となってきます。
認識を合わせるためには共通の道具が必要になるもの。
人間はそれほど記憶能力が優れているわけではありませんから、手に取って確認できる形あるものがないと認識を合わせることが大変になるのです。
何かトラブルや迷うことが発生した時には、落ち着いて一呼吸おいて方針を確認する。
方針を確認しながら教育を行う。
そんな日々を愚直に繰り返すことによって、少しずつ共通の認識が構築されていくものです。
千里の道を一足飛びに駆け抜けることはできません。
一歩一歩着実に、諦めずに進むことがとても大切です。
〈募集中のMG/TOC〉
■9月18-19日(水木)
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