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次の手は

次の手は

いい感じな改善を実施してもあれこれと問題点が見えてきたりするものなので、次の手をひたすらに打ち続けることがとても大切です。

 

日常のお仕事で飛行機移動をよく使っています。

基本的に2時間以上の電車や新幹線移動の場合は飛行機を使うので、東京から見て西は大阪から、北は山形や岩手辺りから飛行機になる感じですね。

とはいえ、山形や岩手は飛行機の便が良くないので、渋々新幹線を使うようなイメージでしょうか。

以前、山形の社長に「山形空港はどうなんですか?」なんて聞いてみたら、無言で首を横に振られるくらい諦められた存在のようでした。

同じ山形でも庄内空港はまぁまぁの頻度で使うことがありますけれども、山形へは3時間近くかかるのにいつも新幹線ですね。

青組が飛んでたらまた違っていたかもしれないですけれどもね。

そんな飛行機移動の日々ですが、保安検査場とかで列に並んでいると係員がお声かけをして回っていることがよくあります。

「〇〇時でご出発の方はお声かけをお願いします」

保安検査場は出発の20分前に通過する必要があるので、例えばギリギリで空港に到着したけど、あと5分で通過しないといけないのにまさかの大行列!なんてことが起こります。

普通に並んでいたら時間が過ぎてアウトー!って感じですが、親切な航空会社は助け船を出してくれるということです。

締め切り10分くらいになったら列の外から声かけをしてくれて、きちんと自己申告をすれば優先的に保安検査をしてくれるという仕組みで、遅刻者を出さないという配慮をしてくれているんだと思います。

これってそのまんまTOC的ですごく好きなんですよねー。

まぁ、遅刻をして振替や再購入をしてもらう際に色々とめんどくさい事が起こるのでしょうから、従業員を守るという意図もあるんだと思います。

海外だと乗り遅れたら完全に自己責任でチケットも買い直しになるのが普通ですし、海外の航空会社の対応は取り付く島もない塩対応もいいところですが、日本だとごねる人もいそうですからね。

そこで素敵なTOC的なお声かけでスムーズになったかと思いきや、この仕組みもあれこれと試行錯誤があったはずです。

おそらく7.8年以上前のことになると思いますが、わたしが飛行機で移動を行い始めた時期のこと。

ギリギリで保安検査場に辿り着いたはいいですけれども、時間が迫っていたので焦っていたら、「〇〇行きのお客様はいらっしゃいませんかー」との声。

はいはーい、と手を挙げて最前方に連れてきてもらって、「こちらの方をお先に失礼しますね」と伝えてくれたのですが、返ってきた答えは「俺らが先に並んでるんだろうが!」という怒声。

そんな感じのおじ様集団に当たってしまったらしくて、若い男性の係員は固まってしまってしばらく待っていたのを覚えています。

おそらくそんなことがあちらこちらで発生した可能性が高いでしょうから、今では優先レーンを使う等のお急ぎの人用に別なレーンを使うようになっていました。

たとえお互いに良い仕組みだと思っていても、すべての人が納得できるわけでもないのが考えさせられる瞬間ですよね。

例えば自工程に最優先の赤い札が流れてきたとしても、それを処理するのは人間なのであれこれと感情や葛藤が出てくるもの。

そんなところも解決できると、TOCを使ってもう一歩先の知恵が湧いてきたりするものです。

 

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