厳密にいえば先ではありませんが、在り方や生き方を定義する上では個々のぶつかりはあるでしょうから、そこから生まれる繋がりはとても強固なものになるでしょう。
先日は新潟で開催されたTOC学会に参加してきました。
学会という名を冠してはいますが、小難しい研究結果を発表するという場ではなくて、実践報告会みたいな感じをイメージしてもらえたらと思っています。
TOCを活用して会社を良くしようと志す有志が集まって、あーだこーだと語り合う場であり、発表者自身も参加費を払って参加するという手弁当の会です。
わたしも一度発表をしたことはありますが、なんだかんだと内容を整理している時が一番身になったような気がしますし、日常の流れの中で企業の改善サポートをしていると気が付けなかった変化も改めて見つけたりするのが面白いんですよね。
改めて自分自身の仕事を振り返る機会にもなりますし、どんな価値を生み出していたのかも見えてくるので、わたしにとっては刺激を受けた時間になったと思っています。
なので、TOC学会はとても刺激の受ける場であるのは間違いないのですが、MGと同様に発表者が一番効果のある時間になるんだろうなぁなんて思っています。

今回は8社が取り組み事例を赤裸々に話していただきました。
業種も違えば会社規模も様々、TOCが効くポイントも社員教育の進行具合も違いますから、同じ環境でのTOC実施例は1つもありません。
そんな意味では貴重すぎる時間なのは間違いありませんし、実行者の体験を発表という場で追体験することで、自らの現場ではどうなるだろうという想像力も湧いてきたりするものです。
自社内だけで煮詰まってきた時は、そんな感じで外の刺激を注入することも手段の1つになり得ますから、自社内に籠らずに外の世界へ飛び出すことって大事な意思決定の1つです。
なのでわたしが関わる企業にはベンチマーキングを推奨していますし、なるべくなら業界を超えて色んな企業や組織を見てもらいたいなって思っています。
他業界の常識は自業界の非常識ですから、思わぬヒントが得られることがあるのが面白いんですよね。

そんな発表の中でとても印象的だったのは、長年貫いてきた経営理念さえも変える土台に乗せた企業があったことでしょうか。
TOCで浮き彫りになった課題というのが「お互いに本音で話していないのではないか」という深い部分。
そんなことを言われても、長年勤めてきた会社でたくさんの蓄積もあるところから、いきなりすべてをさらけ出して「本音で」話すことは、一般的には難しいものです。
この難しいという言葉は逃げの常套句に聞こえるのでそれほど好きではありませんし、自分では使いたくない単語の1つではあります。
何かにつけて「難しいよねー」と言っているのを聞くと、ただ思考停止しているだけに聞こえる時があって、「難しいよねー」と言っているうちは行動に起こすことはまずありません。
なので、自分では難しいとは思わずに解決方法を探るようにしているのですが、それでもなお難しいと思える課題だと感じます。
ここまで来るとTOCの理論がどうのこうのとか思考プロセスがどうだという話ではなく、トップや当人たちの志やハートの話になってくるような気がしています。
でも実は、TOCって理論を越えてここまで到達した時に、遂に企業が根本から変革する時が来たんだろうなぁって思っています。
物語のようにすんなりとはいきませんから、生みの苦しみは相当なものなはずですが、その先にあるものがとても楽しみですから、わたしも見てみたいなぁなんて心待ちにしています。
〈募集中のMG/TOC〉
■10月19-20日(土日)
流通版MG in神田
■10月21日(月)
マイツール勉強会 in東陽町
■11月23-24日(土日)
ジーラボMG in神田
■11月27-28日(水木)
千里堂CFMG in網走
■11月30日-12月1日(土日)
ビーラブCFMG in神戸元町
■1月4日-5日(土日)
おいでやすてるMG in東陽町
■1月18日-19日(土日)
ジーラボCFMG in神田
■2月25日-26日(火水)
ジーラボMG in東京
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