環境が大きく変わっている今は過去のセオリーは通じないことが多いですから、きちんと自社も俯瞰して眺めてから意思決定することがとても大切です。
岩手でのMGを終えた後、帰りの道すがらにある企業で経営計画作成のお手伝いをしてきました。
この企業とも長いお付き合いになってきたもので、振り返ってみれば今年で7年目になりました。
当初から教わり上手で、どんどんと事業を広げていっているやり手の経営者のはずなのですが、数字面ではとても信頼してくれて任せてくれている印象がずっと残っています。
いくらやり手で経営上手だからといって、誰しもが数字に強いわけではありませんから、そんなところを認めてくれたのかもしれません。
3年目くらいから主軸の会社だけではなくて、グループ全体の数字も相談くださるようになって、一気に役割が見えてきたような気がします。
グループ内にBSに強い幹部がいなかったという事情もあり、立ち位置としては外部アドバイザー的で、わたし的にはとても素敵なポジションをくださったような感じですね。
そういった仕事を請け負う場合、どんなことに気を付けるかというと、社長の意図を数字に落とし込むことに注力するという感じかもしれません。
経営計画のセオリーはたくさん世に出ていて、高い目標を持つことを推奨していることもあれば、組織の体質を重視して成長プランを考えることを推奨していることもあるでしょう。
セオリーって一時期成功と言える成果を出した企業を分析して、辻褄が合うように理論立てて組み上げたものですから、一見実行さえできれば成果が出ると思われるかもしれません。
とはいえ、そのセオリーって特定の状況、特定の人材、特定の社会などによって偶然にも環境にマッチした手法であることも多いので、一概にどんな業態や企業に当てはまるものではないと思っています。
それでもすべてのセオリーを排除して企業をサポートできるだけの能力があるわけではないですから、比較的適合しそうな考え方を主軸に俯瞰するようにしています。
なので企業によって伝え方が異なることが多いですし、企業の規模や業種、社長や社員の雰囲気によっても異なるところが面白いお仕事なんですよね。
そんなことがベースなので、片や成長戦略で計画を立てていたり、片や微増程度で抑えていたり、片や事業転換をしていたりしています。
先日の企業は「しばらく受注は増やさない!」という社長の意思決定を元にして作成していますので、ある一定時期は売上ダウンの事業計画になりました。
売上を下げる目標っていうのも面白いですよね。
業態的に仕事はいくらでも取れてしまいますが、内部事情を鑑みるとイケイケで突っ走るのは得策ではないという判断を社長がしてくれた感じです。
今まで成長戦略が当たり前の文化で伸ばしてきた企業ですから、減収の経営計画を見た社員達は違和感や戸惑いを感じるでしょう。
「今までやってきたことはなんだったんだ?」的な想いも抱く社員もいるかもしれません。
だからこそ、これまでとはやり方を変えるというメッセージを強く伝える必要もあるのも事実です。
社員達は基本的に真面目ですから、目の前に仕事が湧いて出たらなんとかして推し進めようとしてします。
加速のついている物事の方向を変えるのも結構大変なものですから、明確な旗振りがあることがとても大切です。
〈募集中のMG/TOC〉
■11月27-28日(水木)
千里堂CFMG in網走
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ビーラブCFMG in神戸元町
■1月4日-5日(土日)
おいでやすてるMG in東陽町
■1月18日-19日(土日)
ジーラボCFMG in神田
■2月25日-26日(火水)
ジーラボMG in亀戸
■3月11日-12日(火水)
ジーラボTOC in東京のどこか
■3月29-30日(土日)
ジーラボMG in神田
■4月18日(金)
マイツール日程管理 in神田
■4月19-20日(土日)
ジーラボ流通版MG in神田
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