保留という意思決定はとても簡単なのですが、時間をかけたところで良い決め事ができる保証は全くないですから、仮決めして試してみて検証していく方が良い結果の早道だったりします。
未来を決めるのに早いって感覚はないんだなぁと、最近は感じることが増えました。
先日もそんなことを感じた瞬間があって、企業向けに経営計画を作成していた時でした。
もう何年も繰り返し実施している考え方を用いた手順を踏襲するものですから、参加された社員達も手慣れたものでサクサクと。。。というわけにもいかず。
普段は製造業の現場をがっつりと回しているものですから、数字やexcelについてはまぁ触れてこなかった社員が多いんですよね。
昔から使っている複雑な工作機械をなんとなく直したり、微妙な熱量の調整をなんとなくやっていたり、繊細な配合をなんとなく決めてみたり。
そんなすごいことができる人が計画作りになるとポンコツになるのは世の常ですから、人の経験や辿ってきた道というのは面白いなぁって思う瞬間です。

そんな感じで、その道のプロたちが試行錯誤をしながら経営計画作りをしていくのですが、まぁ毎年の風物詩というか、社内イベントというか。
そんな定番の仕組みになっているのですが、開催の数ヶ月前にご連絡くださるか、こちらからお伺いして日程を決めることが多いのが数年前までの傾向でした。
なのでわたしもカレンダーに〇〇社へ連絡、なんていうスケジュールを毎年の繰り返し設定で入れていたものですが、最近はその予定が減少傾向にあります。
各社で経営計画が終わった際に、来年の日程も決めてしまう企業が増えたんですよね。
しかも言い出すのはだいたい社長ではなくて、社員が「来年はこの日でいいですか? 社長?」なんて主導して決めていくのが面白かったりします。
こういうところって社長はあまり気にしないけれども、社員さんがきっちり決めておきたいとか、やるのかやらないのかは早く決めて、って思っていたりするんですよね。

そういえば、他の企業でも販売に関するデータの取り方を社内で検討し直そうという雰囲気になった時に、社長が決めきれずに保留したことがありました。
保留したとはいえ、ほぼ検討することは決まっている案件であり、その販売データを使用することが決まっている日程も決まっています。
数ヶ月後までには販売データを整理したいところなので、保留すればするほど決まった後に対策をする時間が短くなってしまう状況にも関わらず、って感じですね。
使える時間や検討する時間が短くなれば良い仕事ができない可能性もでてきますので、実務的な社員であればあるほど、早く決めて早く実行に移したいものなんですよね。
意外に決めることが苦手という社長もいるのですけれども、大抵の場合は「正しい」意思決定をしようとするのが苦手意識に繋がっている気がしています。
正しいか正しくないかなんてものは個人や社会の見解に過ぎませんから、法や道から外れていなければ大抵のことは問題なし!みたいなものです。
スケジュールや販売データなども一度決めておいて、都合が悪そうならドンドンと改良を加えていけばいいだけの話だったりします。
実は実行する側がソワソワしているのならば、仮決定でもいいので進めてあげることが大切だったりします。
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