「Accelerated Strengths Coachingコース」の三日目が終わりました。
コーチングの体系的な仕組みや技術などのレクチャーから、随所にワークや実技演習が入ってくるのでなかなか油断ができない三日間です。
宿題も毎日出るので、一日ずっぽりと漬かってる感じです。
34資質の細かい内容はいつかブログにも入れていくような感じになると思いますが、最後の一日も思いっきり楽しんでいこうかと思っています。
ストレングスファインダーは好きなツールなので、楽しく伝えられるようにしていきたいですね。
そんなわけで、前回は資質というものがざっくりと才能を表わしているという感じなお話でした。
わたしの中では【慎重さ】というのが才能です。
では、その才能がそのまま強みになるかというと、実はなりません。
面白いですよね、才能があっても強みにならないなんて。
でも、そうなんです。
これについては、こんな話を例にしてみます。
ある国の将軍が天寿を全うして、天界に召された時のことです。
将軍は神様に問いました。
将「わが国で一番将軍の才能がある者は誰だったのですか?」
神「そこの者だ」
神様は少し離れた男を指さし、言った。
その男は将軍も顔は知ってはいるくらいの、ただの一般兵でした。
将「神様も間違えることはあるのですか。その男は将軍ではございません」
神「間違いなく、あの男は一番の将軍です。もし将軍になっていたら、な」
どうでしょうか。
一番の才能を持っていても、それに気づかずに活かす機会がなかったら強みにはならないということです。
この話を初めて聞いた時、わたしは少し実感がありました。
わたしも自分の強みに気が付くまで、まぁまぁ時間をかけて遠回りをしています。
運よく自分の強みに気付くことができましたが、おそらく気付かないままの方も多くいらっしゃるでしょう。
才能を持っていても、強みとして発揮されない。
それはなぜかというと、才能を磨いていないからです。
才能とは「ある成果を出そうとすると無意識に行う思考・感情・行動のパターン」でした。
脳が無意識に指令を出す頻度が高い、ただのパターンなんです。
中には無意識に成果を出しまくる人もいますが、すべての人がそう簡単に結果が出せるわけではありません。
このパターン(才能)を意図的に使うことによって、強みへと育ててクラスチェンジさせるわけです。
強みへ育てるとはどういうことか。
まずは強みというものを定義しましょう。
強みとは「常に一貫して成果を生み出す能力」です。
持っている才能はただの条件反射です。
それだけでもすごいパワーを秘めていますが、いまいち精度が悪いです。
ろくに練習をしていないピッチャーがボールを投げたら、どのくらいストライクが入るかを想像してみるといいかもしれません。
でも、その才能を磨いて磨いて磨いて、常に成果を出せるようにしたものが強みです。
キャッチャーが構えたミットにスパッとボールが吸い込まれるようになるし、色んな変化球も投げられるようになるでしょう。
色んなタイプのバッターが相手でも、球場に強風が吹いていようと、満塁のピンチでも対応できるようになりますよね。
才能を磨き上げれば、常に一貫して成果を生み出す強みに変わります。
磨き上げるためには投資が必要です。
ピッチャーなら投げ込みを行ったり、筋トレをしたり、コーチから教わったりでしょう。
資質も時間をかけて学び、少しずつ強みへと至る必要があります。
ストレングスファインダーの資質の組み合わせは唯一無二のもので、同じ資質を持っている人は確率的にいませんし、もしいたとしても同じような才能としては出てきません。
人それぞれ思考や感情や行動に出る形が異なることがほとんどです。
その唯一無二の才能をさらに磨き上げると、唯一無二の強みが生まれます。
わたしはコーチという立場から、才能を磨き上げるお手伝いをする立ち位置で応援していきます。