今日から2日間は、社員向けのキャッシュフロー勉強会を行っています。
わたしも社員だった時代が長かったのでわかりますが、会社に所属しているとお金の勘定をほとんどしないんですよね。
現金勘定に携わっていたのは20代の時、ハンバーガーチェーンの店長をしていた時くらいかもしれません。
それも少し正確ではなくて、そのお店は正社員じゃなくてもレジ締めをしていました。
わたしも大学生のバイト時代からレジ締め業務を始めていたのを覚えています。
そのお店は朝9時から深夜2時まで営業しており、基本的に社員は1人体制。
足りない分はアルバイトを募集して、お店を回す感じです。
もちろん社員は1人しかいないので教育まではあまり手が回らず、既存のアルバイトさんに教育もしてもらっていました。
まぁまぁ大変な環境ではありますが、そこで一通りの飲食店の流れを掴んだような気がします。
大学を卒業したと同時にその企業へ就職をするわけですが、まぁその話は別な機会にするとして。
社員でいると、どうしても会社の現金勘定からは遠のくことがほとんどだと思います。
店長をしていたと言っても、毎日のお金を合わせて金庫に入れ、週に2回やってくる銀行員に渡すだけの関わりです。
会社としてのキャッシュフローは全くイメージがつかない感じですね。
それ以前に、自分の店舗が利益が出ているのかいないのか、それすらも知りませんでした。
店長なのにね。
当時からMGを知っていれば、もっと魅力的なお店にできていたような気はしますが、それはまぁ置いておいて。
利益もキャッシュフローも知らないので、本当に現場の事ばっかりに目が行っていました。
何が起こるかというと、シフトは毎日同じように組んでいきます。
平日・土曜日・日曜日とそれぞれに定番の組み方があって、そのシフトを埋めるようにアルバイトを配置していく感じですね。
人件費がいくらかかるとかは計算せず、現場都合で決めるというスタイルです。
そこに改善の手が入る雰囲気すら、当時はありませんでした。
うちの店舗は冷凍庫も事務所も大きかったので、冷凍品や梱包資材が山のようになってました。
品切れがないように多め発注が慣習になっていて、よく近隣店舗が品切れになった時に取りに来てたのを覚えています。
倉庫代わりと言えば聞こえはいいですが、必要以上の在庫があったのは間違いないです。
やー、本当に月に一回の棚卸は大変でした。
他にも古い建物の一角を借りていたので、リニューアルしたいとか平気で言っていた気がします。
今から思えばいくらキャッシュが必要なのかとか、回収まで何年かかるだとか考えますが、無知って怖いですね。
そんなことが現場で起こっていたとしても、社員がキャッシュフローの考え方を少しでも知ると、ものの見え方が変わるかもしれません。
知っているのと知らないのでは、雲泥の差が生まれます。
知っているからと言って変化が生まれるとは限りませんが、知らない限りは変化することはないでしょう。
教育はある意味、期待値を上げるという側面もあるかもしれません。
人の可能性を信じて、やってみることで会社が変わっていきます。